2022年9月5日
英保守党党首選開票、次期英首相は? 「9月5日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
本日は米国・カナダがレイバーデイで休場です。
なので欧州市場クローズ後は閑散とするので注意しておきたいと思います。
また本日は英国の次期首相選の開票日となっています。
日本時間20時ではないかと言われていますが、ほぼトラス前外務相で決定ではないかと思っています。
決定後に就任の挨拶をどのタイミングで行うのか気になるところです。
目次
◎本日の注目点
1)英国次期首相選
先週末で投票締め切りとなり本日開票となります。
現在優勢とされているトラス前外務相は大幅減税や英中銀の責務の見直しなどを呼び掛けています。
大幅減税はインフレを加速させる可能性があり大幅利上げに繋がる可能性があります。
大幅利上げはポンド買いに繋がる可能性がありますが、大幅利上げによって株価は下落し経済の鈍化に繋がりポンド売りに繋がる可能性もあります。
また、英中銀の責務の見直しとなれば中銀の独立性が問われ、ポンドが大きく下落するとの予想が出ています。
トラス前外務相が当選し首相となった場合、どのような発言が出てくるのか、減税や責務見直しのような発言が出てくるとポンドが下落する可能性があるので注意しておきたいと思います。
2)要人発言
今週はFRBの要人、FOMCメンバーの発言に注目です。
9月FOMCの0.75%利上げ確率が一時70%台まで高まっていましたが、先週の雇用統計の結果を受けて50%台まで低下しています。
マーケットの予想は0.5%利上げと0.75%利上げで分かれています。
FRBはマーケットの混乱を避けるために、マーケットへ織り込ませたうえで政策を発表する傾向にあります。
9月10日以降は金融政策に関する発言をすることができない、ブラックアウト期間に突入します。
なので、今週中に0.5%利上げもしくは0.75%利上げのどちらかに織り込ませるような発言が続くと思っています。
発言内容からどちらに織り込みが進むのか、0.75%利上げを織り込むようであればドル買いが進むのではないかと注目しています。
3)リスク要因
中国リスク
先週、中国のドローンが台湾上空を飛行し、台湾軍は威嚇・撃墜したとの報道がありました。
報道を受けて一時リスクオフが進む場面があり、今週も台中問題に関するリスクには注意しておきたいと思います。
中国を巡る動きは対台湾だけではなく、米国やカナダ、欧州、オーストラリアなどに対しても注意が必要です。
また、中国は再度ロックダウンに突入するなど経済的にも注目が必要です。
ロックダウンの拡大や継続などが出てくると景気後退、オセアニアや世界的に影響する可能性があるので要注意です。
ロシアリスク
先週末、欧州向けの天然ガス供給パイプライン「ノルドストリーム1」の点検による供給停止期間を延長すると発表しました。
ロシアはテクニカルの問題としていますが、欧州はロシア産原油や天然ガス価格の上限設定に動いていることへの反発ではないかと言われています。
ただ、供給停止が続けば欧州経済への影響は大きくなります。
ロシアによる天然ガス供給制限は、オーストラリアの天然ガス供給制限などにも影響し、世界的なエネルギー不足に繋がってしまいます。
今週もロシアがどのような行動に出るのか要注意です。
円安リスク
先週も円安が進み、ドル円は1998年以来24年ぶりの140円台を突破しました。
今週は欧州やカナダ、オーストラリアなどの金融政策発表で利上げが進む予想です。
また、来週には米国の金融政策発表で大幅利上げが予想され、今週は利上げに関する発言が続くと思われます。
そんな中、緩和政策を強調し続ける限り円安が大きく進むと予想されます。
政府から介入に関する発言が出てきても、日本単独での介入には限度があり、米国は今のところ介入には否定的ではないかと考えています。
そうなると日銀が緩和姿勢から引き締め姿勢に方針転換するしかないのではないかと思っています。
ただ、日銀による引き締め方針転換が発表されるとイッキに円高が進む可能性があるので注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
9月5日(月曜日)
英与党保守党党首選の決選投票結果発表
OPECプラス閣僚級会合
米国、カナダ(レーバーデー)、休場
10:45 CNY 財新サービス業PMI
16:00 TRY トルコCPI(消費者物価指数)
16:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)
16:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)
17:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)
17:30 GBP 英総合・サービス業PMI(改定値)
9月6日(火曜日)
00:30 GBP マンBOE外部理事発言