2019年1月30日
英国の離脱案採決で波乱!? 次はFOMC待ち! ~1月30日の注目点とスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
今朝は、ポンドが大荒れとなっています。 英国のEU離脱案に関するいくつかの案が採決されましたが、予想とは違う結果が出てきたためポンドは大幅安となっています。 ポンドに関しては、要人発言等が出てくるたびに、過敏に反応しそうですが、その他の通貨に関しては、FOMC・パウエル議長待ちで小動きの状況になりそうです。
目次
◎本日の注目点
1)FOMC
今回の注目点は、政府機関閉鎖でデータが揃わない、政府機関の閉鎖の影響が経済に出てきている中でのFOMCだということです。 これについて、何を発言するのか注目されます。
予想は据え置き、次回以降に向けて利上げを織り込んでいく内容になれば、ドル買いに反応しそうですが、反対に利上げ回数は状況次第など、利上げ予想がフリーの状況になってしまえばドル売りに反応するのではないかと思います。
2)米中通商協議
本日より米中間で、貿易・通商協議が始まります。 関税の影響が大きく出てきている状況で、追加関税となるのか、それとも関税軽減・撤廃となるのか注目です。
ただ、ファーウェイのCFOを訴追したりしている状況を見ていると、簡単な話ではなさそうです。 米国側は、単に貿易赤字だからではなく、ZTEやファーウェイのような知的財産問題も、今回の通商協議に加えてくるのではないかと思っています。 そこのところを中国側がどのように乗り切るのか、注目です。
基本的には、現在の状況は変わらないのではないかと予想。 少しでも好転してくれればリスクオン、追加関税や話し合いがこじれたりすればリスクオフという流れになるのではないかと予想しています。
3)英国離脱協議
今朝、英国議会では離脱案の修正案や、代替案のついて採決が行われましたが、予想されていた離脱期限の延期は否決されました。 また、メイ首相の離脱案が可決されましたが、まだまだ問題を多く抱えているため不透明感は満載です。 早速、アイルランド欧州担当相からは意見が出てきています。 詳しくは別でまとめたいと思いますが、これからも離脱案に対して修正や発言が多く出てきて、その都度ポンドは反応するのではないかと思っています。
今回の採決、離脱案について、EU側が納得するかどうかも分かっていません。 EU側の反応も注目です。
◎本日のイベントスケジュール
1月30日(水曜日)
09:30 AUD 四半期CPI(消費者物価指数)
16:00 EUR ドイツ消費者信頼感
19:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感
22:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)
22:15 USD ADP雇用統計
22:30 USD GDP速報値
23:00 MXN メキシコGDP
1月31日(木曜日)
00:30 USD 原油在庫量
04:00 USD FOMC政策金利・声明発表
04:30 USD パウエルFRB議長記者会見
09:01 GBP 消費者信頼感指数
10:00 CNY 中国製造業PMI