2022年7月20日
英国・カナダで注目のCPI(消費者物価指数)発表! 「7月20日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はドル安とユーロ高が進みました。
来週のFOMCで1.00%利上げの可能性が後退し0.75%利上げがほぼ確実となってきたことで、進みすぎていたドル買いに調整が入りドル売りが進みました。
これに対してECB関係者から明日の理事会で0.5%利上げを検討しているとの情報が出てきたことで、0.25%利上げを予想していたマーケットはユーロ買いで反応しました。
また、懸念されていたロシアからのガス供給パイプライン(ノルドストリーム1)の再開が報道されたことも、リスク後退に繋がりユーロ買いの後押しとなっています。
英国で発表された雇用統計で平均賃金が予想を大きく下回っていたことから、英国の人件費が低下しインフレがピークアウトするのではないかとの予想に繋がっています。
本日の英CPI(消費者物価指数)は注目です。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
英CPI(消費者物価指数)
英国では物価高が問題となっています。
物価高が予想以上に進んでいた場合は8月の会合で0.5%利上げの可能性が高くなるのではないかと注目を集めています。
物価高により利上げ幅が進んだとしてもポンド高に繋がるかは微妙です。
利上げや量的緩和の解除などの影響で景気後退懸念に繋がり、株価下落・ポンド安に反応する可能性もあります。
指標結果とマーケットがどのような反応をするのか併せて注意しておきたいと思います。
カナダCPI(消費者物価指数)
カナダ中銀は先週の政策発表で予想外の1.00%利上げを発表しました。
追加利上げの可能性を示唆し、金利の引き上げのペースはインフレの評価次第としています。
今週発表の物価が予想以上の結果となると、さらなる利上げの可能性が高くなるのではないかと注目しています。
ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)
ユーロは今週に入りガス供給の再開観測報道などからリスク感が後退し、ユーロは反発上昇しています。
本日発表されるユーロ圏消費者信頼感指数が予想を下回るようなことがあると景況感が悪化し、再度ユーロ下落に繋がる可能性があるので要注意です。
今回の消費者信頼感指数は速報値なので、予想と結果が大きく乖離する可能性があるので注意しておきたいと思います。
2)リスク要因
本日はイタリアでドラギ首相の信任投票が行われるようです。
不信任となればイタリアで再度政治不安が高まりユーロ売りが進む可能性があるので注意しておきたいと思います。
また、ガス供給の再開が昨日報道されましたが、本当に再開されるのか引き続き注意しておきたいと思います。
その他にもECB理事会を明日に控えて調整の動きが出てこないかにも注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
7月20日(水曜日)
15:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)
21:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)
23:00 USD 米中古住宅販売戸数
23:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)
23:30 USD 原油在庫量
7月21日(木曜日)
07:45 NZD NZ貿易収支
12時前後 JPY 日銀金融政策決定会合