昨日はNZ雇用が弱かったことで、NZドル下落からスタートしました。　東京・欧州市場は休場国が多く、流動性が低くNZドル以外は小動きで推移していました。　その後、NY時間に入ると、ADP雇用が強く、ISMが弱い結果だったことと、FOMC前ということで111円前半で上下していました。

 

FOMC直前までに111円までジリジリと下げたドル円でしたが、タカ派姿勢のFRB・パウエル議長の記者会見を受けてドル高が進みました。　ただ、再度狭いレンジ内に戻っただけで、方向感がない状況に戻りました。

 

◎本日の注目点

 

 

１）Super Thursday

 

英国の金融政策発表と同時に、この先の景気見通し「インフレーションレポート」が発表されます。　インフレーションレポートは四半期ごとに発表され、英中銀も金融政策決定に参考としていることから、重要視しています。

 

前回のインフレーションレポートは2月に発表され、当時は3月末でBrexit・離脱する予定でした。　なので、離脱を前提としたインフレーションレポートでした。　今回は離脱期限が10月末に延期されたことで、インフレーションレポートの内容が、どのように変更されたのか注目しています。

 

2019年2月インフレーションレポート抜粋

 

 

 

２）英国統一地方選とメイ首相

 

英国では、統一地方選挙が実施されます。

 

メイ首相は離脱時期が延期となったことを含め、決められない首相として英国内で支持率が低下しています。　メイ首相の在籍する保守党内からも、辞任圧力が高まっています。　そんな中実施される統一地方選挙で惨敗するようなことがあれば、一気にメイ首相の立場は悪くなると思われます。

 

統一地方選挙の惨敗は、メイ首相の辞任に繋がり、政権混乱となりそうな気がします。　また、新首相がどのような離脱案に進むのか分かりません。　即合意なき離脱ということもあり得ます。　統一地方選挙の結果とメイ首相の動きに注目です。

 

 

 

３）欧州各国指標

 

本日は最近注目の製造業PMIが発表されます。　特にドイツ製造業PMIは注目です。　また、小売売上高等も発表されます。　最近のPMIはよく動きますが、個人的には、本日はチェコ政策金利発表に注目しています。

 

チェコは、EU加盟国でありながら、ユーロを使っていない国でもあります。　最近のユーロ圏は景気後退や、ECBのハト派シフトが注目されています。　その中で、EU加盟国のチェコでは、本日利上げが予想されています。　チェコを含めた欧州経済を、どのように判断しているのか!?　今後も利上げが続けられるのか!?　注目しています。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

5月2日(木曜日)

 

英国統一地方選挙

労働節(中国)休場

 

15:30　SEK　スウェーデン製造業PMI

16:00　EUR　ハンソン・エストニア連銀総裁発言

16:50　EUR　フランス製造業PMI

16:55　EUR　ドイツ製造業PMI

17:00　EUR　ユーロ圏製造業PMI

17:30　GBP　建設業PMI

20:00　CZK　チェコ政策金利発表

20:00　GBP　「Super Thursday」政策金利発表・声明文・MPC投票配分・インフレーションレポート

20:30　GBP　カーニーBOE総裁記者会見

 

 

5月3日(金曜日)

 

労働節(中国)休場

 

01:30　EUR　コスタ・ポルトガル中銀総裁発言

02:30　EUR　プラートECB専務理事発言

10:30　AUD　住宅建設許可件数