2024年7月4日
英国総選挙に注目! 「7月4日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はADP雇用統計や失業保険申請件数など米雇用指標が市場予想を下回ったことや、ISM非製造業景況指数が市場予想を下回り、好不況の分岐点である「50」を下回ったことで大きくドル売りが進みました。
その後ジリジリとドル円は上昇し再度161円ミドルまで値を戻しています。
ドル円は20時過ぎに一時161.95円と1986年12月以来約37年半ぶりの高値を更新しています。
本日は米国が独立記念日で休場で、指標も少なく閑散相場が予想されます。
英国総選挙が予定されていますが、投開票は明日早朝になる予定です。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
スイスCPI(消費者物価指数)
スイスが追加利下げに動くのか、物価がどこまで低下しているのかCPI(消費者物価指数)の結果に注目です。
スイスの物価が予想以上に低下していた場合、追加利下げ期待が高まるのではないかと注目しています。
2)金融政策議事要旨
ECB理事会議事要旨
ECBは利下げを判断しました。
これからのECBがどのくらいのペースで年内何回の利下げを考えているのか、議事要旨の内容に注目です。
年内残り2回の利下げ以上の内容が出てくるとユーロ売りが進むのではないかと注目しています。
3)要人発言
各国中銀が利下げ(追加利下げ)を実施するのか、年内何回の利下げを予想しているのか、各国要人の発言に注目です。
FRBは9月もしくは11月利下げスタートで、年内1回利下げなのか2回利下げなのか注目されています。
先日のドット・チャートでは年1回の利下げ予想となっています。
年2回の利下げ、9月利下げスタート観測が高まればドル売りが進むのではないかと思います。
ECBは先日利下げを決定し、のこり年2回の利下げ予想が多いのではないかと思っています。
2回以上の利下げ観測が出てくるようであればユーロ売りが進むのではないかと思います。
また、政治不安が経済や金融政策に影響があるのかにも注目です。
英中銀は8月利下げ予想がメインシナリオとなっています。
8月利下げに向けてMPCメンバーの発言に注目です。
順調に利下げに前向きな発言が出てくるようであれば8月利下げが間違いなくなるのではないかと思います。
カナダは先日の強いCPI(消費者物価指数)を受けて、追加利下げ期待が後退しています。
追加利下げに後ろ向きな発言が出てくるのか、それとも追加利下げに前向きな発言が出てくるのか注目です。
豪州は強いCPI(消費者物価指数)の結果を受けて、追加利上げの可能性が出てきました。
追加利上げの可能性があるのか、発言内容に注目です。
4)リスク要因
円安・介入警戒
ドル円は1986年以来37年ぶりの円安水準となっています。
円安が進んだ場合に円買い介入が実施されるのか注目。
口先介入のレベルは高い水準まで来ており、いつ介入が実施されてもおかしくない状況です。
三者会談やレートチェックなどのヘッドラインや、なんちゃって介入などに注目しておきたいと思います。
また、高値を更新した場合にはまとまったストップや新規注文があり、急変する可能性にも注意しておきたいと思います。
フランス下院議会選挙
第1回フランス下院議会選挙ではルペン氏率いる極右政党が大躍進しました。
ただ、決選投票は週末に持ち越されます。
週末に向けてフランスの政局がどのように動くのか注目です。
このままいけば極右政党が第1党となる可能性が高いですが、中道と左派が連立を組んで与党となる可能性もあります。
決選投票に向けて政治駆け引きに注目です。
仮に極右政党が第1党となった場合はフランスの財政拡大、極右政党の躍進が欧州全体に広がる可能性があります。
選挙結果がどこまで欧州に影響するのか注意しておきたいと思います。
英国総選挙
英国は今回の総選挙で政権交代がメインシナリオとなっています。
順当にいけば政権交代で、織り込み済みのマーケットは無風通過となるのではないかと予想しています。
与党が予想以上に善戦し、結果が不透明となった場合はポンドに影響が出るので注意だけはしておきたいと思います。
開票は明日午前になる予定です。
オセアニア市場から東京市場にかけて開票が進み、欧州・英国市場までには結果が出ているのではないかと思います。
◎本日のイベントスケジュール
7月4日(木曜日)
米国休場(独立記念日)
英国総選挙
15:30 CHF スイスCPI(消費者物価指数)
17:30 GBP 英建設業PMI
20:30 EUR ECB理事会議事要旨(6月6日分)
23:15 EUR チポローネECB専務理事発言