2022年7月19日
英国雇用統計に注目! 「7月19日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は東京市場が休場で閑散とした相場でした。
欧米市場ではリスクオフが後退し、株価は上昇、今まで売られ続けたユーロやポンドは買い戻されています。
先週末発表されたミシガン大学消費者信頼感の結果を受けて、来週のFOMC利上げ予想が1.00%から0.75%利上げに移ってきていることからドル売りが進み、ドル円は138円付近まで下落しユーロドルは1.0200ドル付近まで上昇しています。
本日は英雇用やRBA理事会議事要旨など重要指標があるので注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
RBA理事会議事要旨
先週発表された雇用統計は予想以上の結果が出てきました。
雇用後継の結果を受けて次回利上げ期待も進んでいます。
7月のRBA理事会議事要旨の内容が利上げに前向きな内容であれば8月の利上げ期待もさらに進むのではないかと注目しています。
英雇用統計
雇用統計では雇用者数や失業率よりも平均賃金に注目です。
英国では物価高だけでなく景気後退、政治リスクなど多くの問題を抱えています。
その中でも、物価高の要因の一つとなっているのが人手不足です。
EUから離脱したことで欧州からの働き手がいなくなったことと、コロナ禍で早期離脱者が多い事で人手不足となっています。
人手不足から人件費の高騰に繋がるので、どこまで人件費が高騰しているのか平均賃金に注目です。
2)要人発言
本日は注目指標であるRBA理事会議事要旨や英雇用統計が発表された後に、ブロックRBA総裁補佐やベイリーBOE総裁の発言が予定されています。
重要指標の結果を受けた上で、8月会合の利上げにどのような影響が出てくるのか発言内容に注目です。
特に英中銀は8月の会合で0.25%利上げなのか、それとも0.5%利上げなのか、注目されているだけにベイリーBOE総裁の発言から読み解きたいと注目しています。
3)リスク要因
欧州ではガス供給が停止するのではないかとの懸念からユーロの上値が重くなっています。
また、イタリアではドラギ首相が辞任の意思を固めており、今週も再度辞任を表明するのではないかと言われユーロの上値を抑えています。
中国ではコロナ感染を抑える為に、再度ロックダウンが懸念されて、景気後退に繋がるのではないかと懸念されています。
その他にも引き締めによる株価下落などのリスクもあります。
リスク要因には注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
7月19日(火曜日)
10:30 AUD RBA理事会議事要旨
11:00 AUD ブロックRBA総裁補佐発言
15:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)
21:30 USD 米建築許可件数
23:00 EUR マクルーフ・アイルランド中銀総裁発言
7月20日(水曜日)
00:00 GBP ベイリーBOE総裁発言
08:10 AUD ロウRBA総裁発言