今週は英国がEUから離脱します。

先週、離脱案が英国議会で承認され、その後エリザベス女王の承認も得ています。

1月31日の期限日で離脱することとなりそうです。

 

また、中国では新型コロナウィルスが各国で感染者が確認され、各国の株価は下落、リスクオフ局面にきています。

 

今週は重要な金融政策発表や重要指標など発表があるため、良く動き、方向性が出てくる通貨が出てくるのではないかと思っています。

 

 

◎今週の注目点

 

１）Super Thursday

 

今週は英国中銀の政策金利発表「Super Thursday」が予定されています。

「Super Thursday」とは、政策金利や声明文に加え、四半期に一度のインフレーションレポート(この先の景気見通しやインフレ率の見通しなど)が発表され、政策変更の可能性が高くなるため注目度が高い日となっています。

また、今回は利下げ予想と据え置き予想が拮抗しています。

このような場合は、利下げになても、据え置きになっても動く場合が多いので注目度が高くなっています。

 

今回の注目点は、以下の4点だと思います。

 

・利下げなのか据え置きなのか？

・MPCメンバーの投票配分は？

・インフレーションレポートの内容

・今後の利下げ確率、見通しは？

 

また、英国は「Super Thursday」の翌日31日がEUからの離脱期限日で、ボリス・ジョンソン首相の離脱案は英国議会・エリザベス女王の承認を得ているので31日で離脱、2月1日からEUから離脱のための移行期間に移ると思われます。

英国中銀の政策発表の次の日に離脱という状況なので、この辺りが政策の判断にどのような影響があるのかも注目しています。

 

 

 

２）FOMC

 

今週はFOMCが予定されていますが、政策の変更はなく据え置きが予想されています。

注目は政策変更よりも、声明文や記者会見でこの先の経済見通しなどが注目されています。

 

また、注目されている隠れQEがいつまで続くのか、この辺りについて言及があるかについても注目しています。

 

 

 

３）リスクオフ

 

先週から、イッキに注目度の上がった新型コロナウィルスですが、世界中に感染者が拡大してリスクオフになっています。

発生源となっている中国・武漢では交通封鎖され、ウィルスの封じ込みにかかっていますが、世界中で感染者が確認されています。

 

先週末から中国は春節で、多くの中国人が旅行に出かけています。

これにより、世界中で感染者が増えてくるようであれば、リスクオフが進むのではないかと注目されています。

感染者の拡大、縮小で相場の雰囲気が変わってくるのではないかと思われるので、世界の感染者の報道に注視したいと思います。

 

 

 

４）重要指標

 

政策発表以外に、豪CPI(消費者物価指数)、米GDP、カナダGDPなどが予定されています。

 

その他に、欧州で各国のHICP(消費者物価指数)の速報値なども予定されています。

最近は欧州のPMIや、HICP(消費者物価指数)などが良く動く傾向にあります。

特に、今回発表されるのは速報値で、速報値は予想と結果が乖離することが多いので良く動く可能性が高くなります。

 

上記指標発表時は要注目しておきたい

と思います。

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

1月27日(月曜日)

 

16:00　EUR　ドイツGfk消費者信頼感指数

18:00　EUR　ドイツIFO景況指数

 

 

1月28日(火曜日)

 

00:00　USD　新築住宅販売戸数

09:30　AUD　NAB企業信頼感指数

17:30　SEK　スウェーデン小売売上高

22:30　USD　米耐久財受注

 

 

1月29日(水曜日)

 

00:00　USD　米消費者信頼感指数

08:50　JPY　日銀金融政策決定会合における主な意見

09:30　AUD　豪CPI(消費者物価指数)

16:00　GBP　英住宅価格指数

 

 

1月30日(木曜日)

 

00:00　USD　米中古住宅販売戸数

00:30　USD　原油在庫量

04:00　USD　FOMC政策金利・声明文発表

04:30　USD　パウエルFRB議長記者会見

06:45　NZD　NZ貿易収支

16:00　JPY　雨宮日銀副総裁発言

17:55　EUR　ドイツ失業率

21:00　GBP　英国中銀政策金利・声明文・MPC投票配分・インフレーションレポート発表

21:30　GBP　カーニーBOE総裁記者会見

22:00　EUR　ドイツHICP(消費者物価指数)

22:30　USD　米GDP

 

 

1月31日(金曜日)

 

英国離脱期限日

 

03:00　EUR　ヴァイトマン・ドイツ連銀総裁発言

10:00　CNY　中国製造業PMI

15:30　EUR　フランスGDP

16:45　EUR　フランスHICP(消費者物価指数)

17:00　EUR　スペインHICP(消費者物価指数)・GDP

19:00　EUR　ユーロ圏HICP(消費者物価指数)・GDP

22:30　USD　米PCEデフレーター

22:30　CAD　カナダGDP

 

 

2月1日(土曜日)

 

英国離脱移行期間突入

 

00:00　USD　ミシガン大学消費者信頼感指数

03:00　USD　ベイカーヒューズ社リグカウント