英雇用統計と円安・口先介入に注目! 「9月12日の注目点とイベントスケジュール」

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2023年9月12日

英雇用統計と円安・口先介入に注目! 「9月12日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は週末に読売新聞が独占インタビューとして、植田日銀総裁が「マイナス金利政策の解除を含めいろいろなオプション(選択肢)がある」と語ったことがきっかけで週明けのマーケットは円高方向に窓を開けてスタートしました。

米ウォールストリート・ジャーナルのFEDウォッチャー、ニック・ティミラオス記者が10日付の記事で、「米連邦準備理事会(FRB)は利上げに慎重になりつつある」との見解を示すと、米金融引き締めが長期化するとの警戒感が緩和したことによりドル売りが進んだことも窓開け要因となり、ドル円は先週末と比べて約120pips下落してスタートしました。

その後、東京市場では日本の長期金利が上昇したことで円買いが進み、ドル円は一時145.91円まで下落しました。

 

本日は英国の雇用統計が予定されていて指標発表時はポンドに注目しますが、1日を通しては日本と米国の長期金利とドル円の動向に注目しておきたいと思います。

また、円安による口先介入にも注意しておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

英雇用統計

英国はまだまだインフレが高く、追加利上げが予想されています。

英国のインフレ要因の中で大きな要因となっているのが人件費の高騰です。

雇用統計で労働市場の逼迫状況の確認、人件費である平均賃金の状況を確認したいと思います。

雇用市場が逼迫、平均賃金が市場予想を上回る結果となるようであれば人件費の高騰によるインフレが継続し、さらなる追加利上げ期待に繋がるのではないかと思います。

 

 

 

2)円安・為替介入

 

円安が進み147円台後半まで上昇し、ドル円は上昇圧力が強くなっています。

ただ、先週は口先介入が出始めています。

神田財務官の発言でドル円が一時下落する場面も出てきており、マーケットも口先介入に対して注目し始めています。

 

また、週末(NYマーケットクローズ前)には、読売新聞の独占インタビューとして植田日銀総裁の記事を配信。

「経済・物価が上振れした場合、いろいろな手段について選択肢はある」「マイナス金利の解除後も物価目標の達成が可能と判断すれば(解除を)やる」などと、金融正常化について触れるなどと口先介入とも取れる発言をしています。

円安けん制発言、引き締め発言などが出てこないか発言に注意、発言のレベル感に注意しておきたいと思います。

 

以下、去年の口先介入時のものです。

 

 

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

9月12日(火曜日)

 

09:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数

15:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金

16:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)(改定値)

 

 

9月13日(水曜日)

 

02:00 USD 米10年債入札

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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