英CPI(消費者物価指数)とベージュブック(地区連銀経済報告)に注目! 「7月17日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年7月17日

英CPI(消費者物価指数)とベージュブック(地区連銀経済報告)に注目! 「7月17日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日の米小売売上高は市場予想を大きく上回ったことでドル買いが進み、ドル円は一時159円手前まで上昇しました。

ただ、「米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利下げに動くとの観測が相場の重しとなったほか、政府・日銀による為替介入への警戒感も根強い」との声が聞かれドル円の上値を抑えました。

 

本日は英国のCPI(消費者物価指数)やベージュブック(地区連銀経済報告)に注目。

また、160円が近付いた時に介入警戒感が高まるのか注目しています。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

英CPI(消費者物価指数)

英国は8月利下げ予想でしたが、少し後退し始めています。

CPI(消費者物価指数)の結果が市場予想を上回るようであれば8月利下げの可能性が限りなくゼロに近づくのではないかと注目しています。

逆に市場予想を大きく下回るようであれば利下げの可能性が再度高まるのではないかと注目しています。

 

 

 

ベージュブック(地区連銀経済報告)

米国は少しづつ景気後退が懸念され始めています。

ベージュブック(地区連銀経済報告)の内容から景気後退が確認されるようであれば利下げ期待に繋がるのではないかと思います。

 

 

 

豪雇用統計・失業率・労働参加率

RBAは追加利上げの可能性が残る、主要中銀で唯一のタカ派中銀です。

豪州の雇用統計が強い結果となると追加利上げの可能性が高まり豪ドル買いが進むのではないかと注目しています。

 

 

 

2)要人発言

 

パウエルFRB議長は先週の議会証言で年内インフレ低下の可能性に言及し、FRBはインフレだけ懸念しているわけではなく雇用市場・景気後退にも注視していると発言しています。

インフレからデュアルマンデートに重きを置き、年内2回の利下げの可能性を示唆しました。

月末にFOMCを控えて来週からブラックアウト期間に突入します。

今週は他のFOMCメンバーから年内2回の利下げについてどのような発言が出てくるのか、9月利下げスタートについて発言が出てくるのか注目です。

 

ECBは6月理事会で利下げを決定し、年内のこり2回の利下げ予想が多いようです。

2回以上の利下げ観測が出てくるようであればユーロ売りが進むのではないかと思います。

また、フランス下院議会選挙では予想外の左派政党が第1党となり政治不安が懸念されています。

政治不安が経済や金融政策に影響があるのかにも注目です。

 

英中銀は8月利下げ予想がメインシナリオとなっていましたが、昨日のMPCメンバーのインフレ懸念の発言から8月利下げ期待が後退しています。

8月利下げに前向きなのか、利下げ時期先送りなのかMPCメンバーの発言に注目です。

 

カナダは先週の雇用統計を受けて再度利下げ期待が高まっています。

追加利下げに後ろ向きな発言が出てくるのか、それとも追加利下げに前向きな発言が出てくるのか注目です。

 

豪州は強いCPI(消費者物価指数)の結果を受けて、追加利上げの可能性が出てきました。

追加利上げの可能性があるのか、発言内容に注目です。

 

 

 

3)リスク要因

 

円安・円買い介入

先週木曜21時半のCPI(消費者物価指数)が市場予想を下回りドル円が約1円下落したのち、ドル円は介入のような動きで一時157円台まで急落しました。

介入が実施されたとの確定報道はないものの、日銀関係者の話として介入の実施をテレビ朝日が報じ、当座預金の増減予想から介入規模は3兆円規模とみられると日経新聞が報じています。

また、金曜早朝8時半ごろに再度介入のような動きでドル円が約1円強の下落、日経新聞はレートチェックと報じています。

一部では神田財務官が7月末で退任するにあたって「円安を食い止められなかった財務官」との不名誉にならないため160円を阻止しているのではないかと噂されています。

ホントかどうかはわかりませんが、160円台に再度突入することがあれば介入には注意しておきたいと思います。

また、実弾介入だけでなくレートチェックや口先介入にも注意しておきたいと思います。

 

 

 

フランス政治不安

フランスは極右政党の躍進や左派連合が第1党になり、過半数を獲得する政党がいない中で連立政権の樹立に向かって動いています。

今後、どのような政権が誕生するか注目ですが、どのような政権が樹立しても意思決定や債務管理が困難になるのではないかと、格下げの可能性が注目されています。

フランスの格下げにより独仏スプレットの拡大からユーロ売りに繋がらないか注目です。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

7月17日(水曜日)

 

15:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)

18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)

21:30 USD 米建築許可件数

22:00 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言

22:35 USD ウォラーFRB理事発言

23:30 USD 原油在庫量

 

 

7月18日(木曜日)

 

02:00 USD 米20年債入札

03:00 USD ベージュブック(地区連銀経済報告)

10:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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