2023年2月24日
衆議院所信聴取・質疑とPCEデフレーターに注目! 「2月24日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は天皇誕生日で東京市場は休場、本日に日銀次期総裁候補植田氏の衆議院所信聴取・質疑を控えて様子見ムードの強い1日でした。
米国ではGDP改定値が予想を下回り下方修正されましたが、同時発表の失業保険申請件数が予想以上に良い結果だったため、強弱入り混じる結果から反応は限定的でした。
本日は世界から注目されている次期日銀総裁候補に植田氏の政策スタンスが見えてくる、衆議院所信聴取・質疑が予定されています。
また、米国では注目のPCEデフレーターの発表が予定されていることから大きく動く1日になるのではないかと思っています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
PCEデフレーター
1月のPCE総合価格指数は、前月比0.4%と予想されており、
予想通り前月比が上昇するようであれば、インフレ率への警戒感が高まりFF金利の
ミシガン大学消費者信頼感指数・期待インフレ率
ミシガン大学消費者信頼感指数で景況感の発表と同時に期待インフレ率が発表されます。
注目は期待インフレ率で、インフレ率が上方修正されるようだとターミナルレート(利上げの最終水準)の引き上げに繋がるのではないかと注目しています。
2)日銀次期総裁植田氏の所信聴取・質疑
政府は次期日銀総裁に植田氏を指名しています。
24日の9時30分からは、衆議院で次期日銀総裁候補の植
植田元日銀審議委員がYCC(イールドカーブ・コントロール)の調整や撤廃という発言が出てくるようであれば円高が進むのではないかと思います。
今後の日銀について、ハト派姿勢なのか、タカ派姿勢なのか、質疑の内容に注目です。
3)要人発言
FRB
12月のFOMCでドットチャートからFRBのターミナルレート(利上げの最終水準)は5.1%と予想されています。
2月FOMCの利上げでFRBの金利は4.75%となっており、あと2回の利上げでターミナルレート(利上げの最終水準)に達します。
あと2回の利上げを実施したあとは利上げを停止するのか、それとも利上げ回数は1回なのかなど、利上げ終了に関してどのような発言をするのか要人発言に注目です。
米1月CPI(消費者物価指数)の結果は予想を上回るもので、根強いインフレ高を示しています。
FRBが最も重要視しているPCEデフレーターなどを受けて発言に変化があるのかにも注目です。
ECB
ECBは先日の理事会で3月の0.5%利上げを示唆しており、5月以降は0.50%かもしれないし0.
ターミナルレート(利上げの最終水準)は3.7%程度が予想されています。
ECB要人発言から、5月以降の利上げペースやターミナルレート(利上げの最終水準)についてどのような発言が出てくるのか注目です。
BOE
英中銀は先日の金融政策発表で「インフレがピークに達した可能性がある
雇用統計では人手不足が確認でき、予想以上の賃金上昇が確認できています。
予想以上の賃金は人件費高騰で物価高に繋がるため、CPI(消費者物価指数)は予想を上回るのかと思われましたが、結果は予想を下回りました。
CPI(消費者物価指数)の下振れを受けて英中銀要人がどのような発言をするのか注目です。
インフレ後退について発言が出てくるようであれば利上げペースが後退、逆にインフレ警戒感などの発言が出てくるようであれば利上げペースが進むのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
2月24日(金曜日)
衆院議院運営委員会による日銀正副総裁候補への所信聴取・質疑
G20財務相・中央銀行総裁会議(インド・
08:30 JPY 日本CPI(消費者物価指数)
16:00 EUR ドイツGDP(改定値)
22:30 USD PCEデフレーター
2月25日(土曜日)
G20財務相・中央銀行総裁会議(インド・
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)・期待インフレ率・新築住宅販売戸数
00:15 USD ジェファーソンFRB理事、メスター・クリーブランド連銀総裁発言
01:30 GBP テンレイロBOE外部理事発言
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
03:30 USD コリンズ・ボストン連銀総裁、ウォラーFRB理事発言