製造業・サービス業・総合PMIの速報値やPCEデフレーターに注目! 「3月24日週の注目点とイベントスケジュール」

TOP > 注目点とイベントスケジュール > 製造業・サービス業・総合PMIの速報値やPCEデフレーターに注目! 「3月24日週の注目点とイベントスケジュール」

2025年3月24日

製造業・サービス業・総合PMIの速報値やPCEデフレーターに注目! 「3月24日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週は日銀・FOMC・英中銀と主要中銀が市場予想通り据え置きを決定。

 

日銀は各国の通商政策(特に米国の関税政策)をリスク要因に挙げるなど慎重な姿勢を示しました。

ただ、マーケットでは賃上げの状況などから6月利上げが期待されています。

 

FOMCでは4月からQTの減額(保有証券減少ペースの上限が月間250億ドルから50億ドルに減額)が決定し、ドル売りが進みました。

追加利下げは6月が予想されています。

 

英中銀は9名のうち8名が据え置きを支持(市場予想では2名が利下げ支持)したことでポンドは底堅く推移。

今週は英指標ラッシュなので、結果次第でポンドの方向性が出るのではないかと注目しています。

 

また、今週は製造業・サービス業・総合PMIの速報値やPCEデフレーターなど重要指標が多数予定されています。

月末や四半期末も近いことから仲値やロンドンFIX、マーケットクローズに向けてのポジション調整の動きも出てくる可能性があり、瞬間的なボラティリティの高い1週間になるのではないかと思い、注意しておきたいと思います。

目次 [隠す]

◎今週の注目点

 

1)経済指標

 

製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

フランス・ドイツ・ユーロ圏・英国・米国で製造業・サービス業・総合PMIの速報値が発表されます。

PMIは企業の仕入れ担当者(景気に敏感な担当者)に今後の景気見通しについてアンケートを実施し、結果を指数化したものです。

「50」を好不況の分岐点として、下回ると景気後退、上回ると景気回復を見通していると受け止められます。

トランプ関税やウクライナなど景気後退懸念材料をどのように受け止めているのか、今後の見通しをどのように受け止めているのか、今回のPMI(速報値)の結果に注目です。

 

 

 

豪CPI(消費者物価指数)

豪州は追加利下げに慎重な姿勢を示しています。

今回のCPI(消費者物価指数)の結果が弱いものとなれば、今後のRBAで追加利下げの可能性が高まり、豪ドル売りが進むのではないかと思います。

 

 

 

英CPI(消費者物価指数)

先日の英中銀で9名中8名が据え置きを支持するなど、英中銀は利下げに慎重な姿勢を示しています。

今回のCPI(消費者物価指数)の結果が弱ければ、今後の利下げ期待が進む可能性があり、ポンドの上値を抑えるのではないかと思います。

 

 

 

米GDP(確定値)、失業保険申請件数

米国は景気後退が懸念されており、GDPの結果に注目。

ただ、今回は速報値・改定値に続く確報値なので大きなサプライズもない結果になるのではないかと思います。

失業保険申請件数は毎週発表されるため、雇用指標の先行指標として注目されています。

失業保険申請件数、特に継続申請が悪化していれば今後の失業率の悪化につながるのではないかと思います。

 

 

 

英GDP、小売売上高

英国は景気後退が懸念されています。

GDPや小売売上高の結果が弱ければ景気後退が懸念され利下げ期待が高まります。

利下げ期待が高まればポンド売りが進むので、GDPや小売りの結果に注目です。

 

 

 

フランスHICP(消費者物価指数)

欧州第2の経済大国であるフランスの物価指標であるHICP(消費者物価指数)の結果に注目です。

物価が低下しているようであれば追加利下げの可能性につながります。

どこまで低下しているのか、それとも高止まりするのか、高止まりするようであれば利下げの終了が近づき、ユーロが底堅くなるのではないかと注目しています。

 

 

 

カナダGDP

カナダは今後、米国との関係などから景気後退が懸念されています。

すでに景気後退が確認されれば、さらに景気後退が加速する可能性が懸念されカナダドル売りが加速する可能性があるのでGDPの結果に注目しています。

 

 

 

米PCEデフレーター

FRBが最も注目している物価指標であるPCEデフレーターの結果に注目。

先日のFOMCで据え置きが決定され、利下げ開始は6月なのか9月なのかが注目されています。

PCEデフレーターの結果が弱ければ6月利下げ期待が高まり、ドル売りが加速するのではないかと思います。

 

 

 

2)リスク要因

 

トランプ大統領の言動がマーケットを混乱させています。

4月2日には次の関税が発動されます。

ただ、4月2日の関税に関してもトランプ大統領の発言が出てきており、発言を受けて株式市場はじめマーケットは右往左往しています。

また、ウクライナやロシアに対しての発言も多々出てきており、リスクオフが進んだり後退したりとマーケットは振り回されています。

今週もトランプ大統領の動向がマーケットを動かしていくと思うので注意しておきたいと思います。

 

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

3月24日(月曜日)

 

17:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

17:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

18:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

18:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

22:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

 

 

3月25日(火曜日)

 

03:00 GBP ベイリーBOE総裁発言

08:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨(1月24日分)

19:00 EUR  ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言

19:50 EUR ブイチッチ・クロアチア中銀総裁発言

22:05 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

23:00 USD 米新築住宅販売戸数

 

 

3月26日(水曜日)

 

02:00 USD 米2年債入札

09:30 AUD 豪CPI(消費者物価指数)

16:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)

21:30 USD 米耐久財受注

23:30 USD 原油在庫量

 

 

3月27日(木曜日)

 

02:00 USD 米5年債入札

02:10 USD ムサレム・セントルイス連銀総裁発言

03:00 EUR チポローネECB専務理事発言

17:30 GBP ディングラBOE外部理事発言

18:00 NOK ノルウェー政策金利発表

21:30 USD 米GDP(確定値)、失業保険申請件数

22:00 EUR デギントスECB副総裁、ビルロワ・フランス中銀総裁発言

23:00 USD 米住宅販売保留

 

 

3月28日(金曜日)

 

01:15 EUR ウンシュ・ベルギー中銀総裁発言

01:45 EUR エスクリバ・スペイン中銀総裁発言

02:00 USD 米7年債入札

03:30 EUR シュナーベルECB専務理事発言

04:00 MXN メキシコ金融政策決定会合・政策金利発表

05:30 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言

08:30 JPY 東京都区部CPI(消費者物価指数)

08:50 JPY 日銀金融政策決定会合における主な意見(3月19日分)

16:00 GBP 英GDP、小売売上高

16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)

17:55 EUR ドイツ雇用統計・失業率

21:30 CAD カナダGDP

21:30 USD 米PCEデフレーター

23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)・期待インフレ率

 

 

3月29日(土曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

04:30 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁

 

 

3月30日(日曜日)

 

欧州・英国サマータイムへ移行

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND