2023年12月15日
製造業・サービス業・総合PMI(速報値)に注目! 「12月15日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は金融政策発表ラッシュでした。
スイス国立銀行は据え置きを発表し、前回までの「さらなる引き締めが行われる可能性は
ややハト派とも受け止められる内容ですが、ジョーダンSNB総裁は記者会見で「SNBはもはや通貨売りに注力していない」とフラン安に警戒感を示唆しています。
英国、イングランド銀行は市場予想通り据え置きを発表しましたが、市場では据え置き票を投じるMPCメンバーが前回よりも増えるのではないかと予想していましたが、前回同様に据え置き票は6票であったことから発表後はポンド買いで反応しました。
BOE議事録「当分の間、景気抑制的
欧州、ECB理事会は市場予想通り据え置きを発表、声明文やラガルドECB総裁の記者会見では「インフレは短期的には一時上昇する可能性がある」「絶対に警戒を引き
一部通信社が事情に詳しい関係者の話として「欧州中央銀行(ECB)当局者は利下げは市場の見込みよりも
ドル円はFOMC後のドル安を受けて下落、一時140.97円と7月31
本日は製造業・サービス業・総合PMI(速報値)が各国で発表されます。
金融政策発表ラッシュを通過して欧米は冬休みに向かい、取引量が低下しているので指標結果が大きな値動きに繋がる可能性があるので注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
欧米英ともに利上げは終了し、次は利下げ時期に注目が移っています。
製造業・サービス業・総合PMIは景気の先行指標として注目されており、景況感の悪化は利下げ期待に繋がります。
今回は速報値なので予想と結果が乖離することも多いので注目度も高く、マーケットの反応も大きくなりやすい指標です。
前回の数値より悪化しているのか、市場予想と比べてどうなのか、好不況の分近点「50」と比べてどうなのか、この3点に注目しておきたいと思います。
2)日銀金融正常化・円高
先週、氷見野日銀副総の発言に始まり植田日銀総裁がチャレンジング発言をしたことで、急激にマイナス金利解除期待が高まり日本の長期金利が上昇、円買いが大きく進みました。
取引量の少ない時期と時間にストップロスを巻き込んだことからフラッシュクラッシュに繋がりました。
その後、一部報道として「日銀は賃金と物価の好循環の実
昨日FOMCの結果を受けてドル安が進み、ドル円はフラッシュクラッシュで下落した安値を更新しました。
安値を更新したタイミングでストップを巻き込んだ動きとなり、円高が一気に進みました。
さらに安値更新した場合には、さらにストップを巻き込む可能性にも注意しておきたいと思います。
来週に日銀金融政策決定会合を控えて、マイナス金利解除やYCC(イールドカーブ・コントロール)撤廃に関する観測報道などで、ボラティリティの高い相場になる可能性があります。
FOMCやECB理事会が終了すると本格的に冬休み相場になり、急激に取引量が低下しフラッシュクラッシュに繋がりやすい相場になることから、観測記事やヘッドラインには注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
12月15日(金曜日)
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)
17:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
18:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
18:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言
18:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
19:00 GBP ラムズデンBOE副総裁発言
20:20 EUR バスレ・スロベニア中銀総裁、カジミール・スロバキア中銀総裁、ミュラー・エストニア中銀総裁、シクルーナ・マルタ中銀総裁、シムカス・リトアニア中銀総裁、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁発言
22:30 USD ニューヨーク連銀製造業景況指数
23:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
12月16日(土曜日)
02:25 CAD マックレムBOC総裁発言
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント