2022年9月23日
製造業・サービス業・総合PMI速報値に注目! 「9月23日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は政策発表ラッシュでスイスは0.75%利上げを実施しマイナス金利を解除、英国は0.5%利上げを実施、トルコは据え置き予想に反し利下げを発表しています。
日銀は現状維持を発表し、緩和政策を維持したことで円売りが進みドル円は一時146円手前まで上昇しました。
その後政府による円買い介入で140.70円まで下落、NY市場では140.30円まで下落しました。
本日は欧米英で製造業・サービス業・総合PMI速報値の発表があるので注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)円買い介入
昨日、日銀は緩和政策の維持を発表し、日米金利差の拡大からドル円は一時146円手前まで上昇しました。
ただ、政府は円安を止める為として円買い介入を実施、ドル円は146円から140.30円付近まで下落しました。
これで政府は145円を超えると介入をする可能性をマーケットに示唆した形となりました。
今回の介入は日本による単独介入ということで、米国は一定の理解を示したものの協調介入に関しては否定しました。
円安の要因となっている日米金利差や貿易赤字は変わっていないことから円安トレンドに変わりはないと思っています。
再度円安が進んだ時に介入があるのか、政府要人などの発言に注意しておきたいと思います。
2)製造業・サービス業・総合PMI速報値
欧州
欧州ではロシアからの天然ガス供給パイプライン「ノルドストリーム1」が停止していることで景気後退が懸念されています。
天然ガス供給パイプライン「ノルドストリーム1」の停止がどこまで欧州の景況感に影響しているのか、製造業・サービス業・総合PMIの速報値がどこまで悪化しているのか注目です。
予想以上の悪化が出てくるようであればユーロ売りが加速する可能性があるので注目です。
英国
英国ではEUから離脱したことで人手不足から物価高が進んでいます。
欧州と同様にウクライナ・ロシアによる影響も物価高要因となっています。
トラス新政権は物価対策として減税などを実施するようですが、対策を好感して製造業・サービス業・総合PMIが上昇するのか?
それとも、さらに物価高が進むとして製造業・サービス業・総合PMIが悪化するのか?
ポンドの動きと併せて注目です。
米国
米国は予想以上の経済の底堅さが見えています。
FRBも物価高抑制を優先させるとしており、ハイペースでの引き締めを進めています。
製造業・サービス業・総合PMIの結果から、予想以上の米経済の底堅さが見えた場合はFRBの引き締めを後押しするのではないか、ドル買いが進むのではないかと思っています。
◎本日のイベントスケジュール
9月23日(金曜日)
東京市場休場(秋分の日)
13:50 EUR カザークス・ラトビア中銀総裁発言
16:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
16:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
17:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
22:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)
9月24日(土曜日)
00:30 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
00:30 CHF ジョーダンSNB総裁発言
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
03:00 USD パウエルFRB議長発言
9月25日(日曜日)
イタリア総選挙
ニュージーランドがサマータイムに移行