2023年11月28日
要人発言から政策ヒントが出てこないか注目! 「11月28日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は材料難の中、時間外から米金利が低下しドル売りが進みました。
米5年債の入札が堅調な結果となったことで米金利はさらに低下し、ドル売りが加速しドル円は5時過ぎに一時148.55円まで下落しました。
本日は要人発言が多数予定されています。
来週や再来週の金融政策発表ラッシュを控えて、金融政策のヒントになる発言が出てこないか注目です。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
RBNZ理事会
注目度:やや高い
織り込み度:据え置きを織り込み済み
バイアス:特になし
ポイント:声明文とインフレ見通し
RBNZは5.50%で金利据え置きが予想されています。
注目は声明文の内容とインフレ見通しです。
まずはインフレ見通しが下方修正されているのかに注目、市場予想では「これまで得られたデータからみると今後の四半
また、声明文から今後の金融政策の方針などにも注目したいと思います。
インフレ見通しがRBNZのインフレ目標レンジである1~3%に収まるようであれば、次は景気見通しではないかと思います。
景気後退が懸念されるようであれば利下げの可能性が出てくるのではないかと思います。
利下げについて議論されたのかも併せて注目しておきたいと思います。
2)経済指標
豪小売売上高
豪州の経済状況を確認するため、小売売上高に結果に注目したいと思います。
RBAはあと1回の追加利上げがあるのか注目が集まっています。
景気が強ければ追加利上げの可能性が高まるのではないかと思い、小売売上高に結果に注目しています。
豪CPI(消費者物価指数)
RBAはあと1回の追加利上げがあるのか注目されています。
そのため、インフレがどこまで低下しているのかCPI(消費者物価指数)の結果に注目しています。
市場予想を上回る結果となれば追加利上げの期待も高まるのではないかと思います。
3)要人発言
来週は豪州とカナダ、その翌週は米国・英国・欧州・スイスと金融政策発表ラッシュが控えています。
年内最後となる金融政策発表ラッシュを控えて要人発言が注目されます。
来週以降はブラックアウト期間に突入する中銀が多くなり、要人発言が少なくなります。
そのため、金融政策変更などが出てこないのかを見極めようと今週の要人発言は重要になると思っています。
4)リスク要因
円安・介入
米国感謝祭連休を前に一時的に円買いが進みましたが、先物市場で2017年11月以来の高水準に積み上げられた円ショートポジションの調整ではないかと予想されています。
もし調整であった場合は調整が進んだことで上値が軽くなり、再度円安が加速する可能性があります。
再度円安が進み152円を超えた場合は介入が警戒される展開となるのではないかと思います。
また、注目は為替介入実績でステルス介入の有無に注目しています。
ステルス介入が確認された場合は151円から152円が介入ラインと認識され、ドル円の上値が重くなるのではないかと注目しています。
円安が進むのか、介入に関する発言が出てくるのか、介入実績は、円安・介入に注意しておきたいと思います。
月末・月初
今週は連休明けで月末・月初です。
12月後半は欧米が冬休みに入るため、実質年内はあと2週間といったところです。
その年内取引のラストスパートに入るところだと思っています。
ポジション調整などの動きに注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
11月28日(火曜日)
09:30 AUD 豪小売売上高
10:15 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言
10:18 AUD ブロックRBA総裁発言
12:20 GBP ラムズデンBOE副総裁発言
17:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
23:00 USD 米住宅価格指数
11月29日(水曜日)
00:00 USD 米消費者信頼感指数
00:00 USD グールズビー・シカゴ連銀総裁発言
00:05 USD ウォラーFRB理事発言
00:45 USD ボウマンFRB理事発言
01:00 EUR ラガルドECB総裁発言
02:00 GBP ハスケルBOE外部理事発言
03:00 USD 米7年債入札
03:05 USD バーFRB副議長発言
03:30 GBP ハスケルBOE外部理事発言
09:30 AUD 豪CPI(消費者物価指数)
10:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表
10:30 JPY 安達日銀審議員発言
11:00 NZD オアRBNZ総裁発言