2020年9月24日
要人発言がマーケットの中心に! 「9月24日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は欧州株が堅調であったことからリスクオフは後退すると思われましたが、パウエルFRB議長の発言をキッカケに米株価指数は急落をはじめ2%を超える下落となりました。
このことからドル買いが進み、コモディティ(金・銀・銅・鉄鉱石・木材など)の価格は下落していることから資源国通貨の売りが進みました。
今週は要人発言が毎日のように多数予定されていることから、発言でマーケットの流れが変わる可能性があるので注意したいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)要人発言
昨日、パウエルFRB議長が「考えられる措置は基本的に全て実施した」と発言したことから、金融政策による追加支援期待が後退し株価は大きく下落しました。
発言の内容がパウエルFRB議長の意図したところかはわかりませんが、本日もパウエルFRB議長をはじめFRBの要人発言が多数予定されているため要注意です。
また、本日はFRB要人だけではなく、ベイリーBOE総裁やレーンECB専務理事発言の発言も予定されています。
マイナス金利導入が注目されているBOEとしては、マイナス金利について発言の目立つベイリーBOE総裁の発言に注目。
レーンECB専務理事はユーロ高について懸念発言が続いているので、本日もユーロ高懸念が出てくると思われます。
ユーロは実効レートで確認するとリーマンショック前と変わらない水準まで上昇し、過去20年の中でも高値水準にきています。
本格的にユーロ高が懸念されてもおかしくないと思われます。
2)トルコ政策金利
本日はトルコ政策金利の発表が予定されており、予想では据え置きとなっています。
ただ、トルコリラは対円、対ドルで安値を更新し続けており、一部ではリラ安を食い止める為に利上げがあるのではないかと期待感が出てきています。
それとは逆に、エルドアン大統領は利下げ圧力を強めており、利下げとはいかないまでも利上げには高いハードルとなっているようです。
政策金利発表後のトルコリラの動きに注目で、トルコはリラ買い介入するには外貨準備が少なくなっており、リラ安が加速すると止まらなくなる可能性が高くなっています。
リラ安は新興国通貨安につながる可能性があり、またトルコのデフォルトの可能性にもつながります。
トルコがデフォルトとなると、新興国だけではなく欧州各国の銀行などにも影響が出てくることから、トルコリラの動きには要注目です。
◎本日のイベントスケジュール
9月24日(木曜日)
08:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨(7月15日分)
16:30 CHF スイス国立銀行(SNB)政策金利発表
17:00 EUR ドイツIFO景況指数
17:00 NOK ノルウェー政策金利発表
20:00 TRY トルコ政策金利発表
21:30 USD 米新規失業保険申請件数
21:50 USD カプラン・ダラス連銀総裁発言
22:00 EUR レーンECB専務理事発言
23:00 USD パウエルFRB議長・ムニューシン財務長官発言(米上院委員会で証言)
23:00 GBP ベイリーBOE総裁発言
23:00 USD 米新築住宅販売戸数
9月25日(金曜日)
01:00 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言
02:00 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁、エバンス・シカゴ連銀総裁発言
03:00 MXN メキシコ政策金利発表
03:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
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