2021年5月13日
要人発言で引き締めに対するヒントは出てくるか? 「5月13日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は4月の米CPI(消費者物価指数)の発表でサプライズが起きました。
市場予想では前年比3.6%に対し4.2%、前月比0.2%に対して0.8%という結果となりました。
ここまでの予想と結果の乖離は、かなりのサプライズだと思います。
CPI(消費者物価指数)が発表されると米金利は上昇、米ドルも急騰し、ドル円は10分かからず50pips程度の上昇となりました。
金利上昇により株価は下落しています。
政策の転換点ということから、政策判断に使われる経済指標のボラティリティが高くなってきています。
目次
◎本日の注目点
1)要人発言
昨日は4月米CPI(消費者物価指数)の発表がサプライズとなりました。
予想を大きく上回ったことでインフレが懸念され、FRBの引き締め政策が前倒しされるのではないかと注目が集まっています。
本日FOMCメンバーの発言が予定されています。
昨日のCPI(消費者物価指数)の結果に対してどのような意見を持っているのか、引き締め政策に対してどのように考えているのか注目。
発言内容で引き締めの前倒しについて触れられるようであれば米金利の上昇、ドル買いが進むのではないかと思われます。
また、選挙が終わり、ワクチン接種も進んでいる英国も引き締め期待が高まっています。
カナダはすでに引締め政策に舵を切っています。
BOE・BOCの総裁や副総裁の発言にも注目したいと思います。
2)リスクオフ
米国は引き締め前倒しの懸念から株価が下落、日本株の米株に引きずられるように株価下落、リスクオフの様相になっています。
上記のように要人発言で、引き締め期待がさらに高まれば株価下落し、リスクオフも進む可能性があります。
また、イスラエルやロシア、中国などリスクオン要因もあるので、リスクオフには注意したいと思います。
米ドル買いは進むとして、リスクオフが進むとオセアニア通貨の売りが懸念されます。
◎本日のイベントスケジュール
5月13日(木曜日)
21:00 GBP カンリフBOE副総裁
21:30 USD 米新規失業保険申請件数
23:00 USD バーキン・リッチモンド連銀総裁発言
5月14日(金曜日)
00:00 CAD マックレムBOC総裁発言
01:00 GBP ベイリーBOE総裁発言
02:00 USD ウォーラーFRB理事発言
02:00 USD 米30年債入札
03:00 MXN メキシコ金融政策決定会合
05:00 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言
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