2023年11月17日
要人発言に注目、様子見ムードの1日か!? 「11月17日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は弱い米指標を受けて一時ドル売りが進みましたが、150円が意識されドル円は下げ渋りました。
本日は重要指標も少なく要人発言に注目です。
重要発言が出てこない場合は様子見ムード、方向感の出にくい1日になるのではないかと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
英小売売上高
英国は景気後退と物価高・金利高から消費意欲が低下し、さらに景気後退が加速するのではないかと思われます。
どの程度の消費意欲があるのか、小売売上高に注目です。
市場予想を下回るようであれば消費低下、景気後退が確認されるのではないかと思います。
2)要人発言
FRB
12月のFOMCに向けて追加利上げがあるのか要人発言に注目です。
先日のFOMCで年内追加利上げの可能性は残したものの、金利の上昇が利上げの代替手段となっているとして金利上昇リスクに言及しました。
また、中東リスクや政府機関の閉鎖リスクなどにも言及し、追加利上げに対しては消極的な姿勢でした。
ただ、先週のパウエルFRB議長の発言がややタカ派であったことから米金利は高止まりしています。
金利上昇、中東リスク、政府機関の閉鎖などリスク要因に加えて、経済指標の結果を受けて利上げの可能性が高まるのか、利上げ終了なのか、発言を受けて金利はどう動くのかと合わせて注目しておきたいと思います。
ECB
ECB理事会では利上げ終了の可能性が高まっています。
また、欧州は景気後退が進んでおり、景況感も悪化しています。
来年には利下げがあるのではないかと注目されています。
景気・景況感についてどのような発言が出てくるのか、利下げについて発言が出てくるのか注目です。
英中銀
先日の英中銀で据え置きを発表し、MPCの投票配分も据え置き票が増えていました。
英国は米欧と比べ物価は高止まり、景気は大きく悪化しており、スタグフレーションの可能性がかなり高くなっていて、英中銀は利上げ終了し、早い時期に利下げがあるのではないかと注目されています。
今週は英国の景気や物価を確認するために経済指標が多数発表されます。
指標結果を受けて発言内容に変化がないか、来年の利下げについて発言が出てこないか注目しています。
日銀・政府当局
ドル円は一時151.76円まで上昇し、神田財務官は「スタンバイです」と発言し介入警戒が高まっています。
雇用統計などが市場予想を下回ったことで一時150円割れしましたが、円安トレンドは変わらず再度円安が進んでいます。
円安が進み再度高値を更新した場合に介入について発言があるのか、発言に変化が出てくるのか注目です。
「スタンバイ」との発言は昨年の介入前に出てきていることから、「スタンバイ」はかなり介入警戒レベルの高い発言ではないかと思います。
以下、去年の口先介入時のものです。
◎本日のイベントスケジュール
11月17日(金曜日)
16:00 GBP 英小売売上高
17:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
17:30 EUR ラガルドECB総裁発言
18:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言
18:15 EUR ブイチッチ・クロアチア中銀総裁発言
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)
22:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
22:10 GBP ラムズデンBOE副総裁発言
22:15 GBP グリーンBOE外部理事発言
22:15 EUR ウンシュ・ベルギー中銀総裁発言
22:30 USD 米建築許可件数
22:45 USD コリンズ・ボストン連銀総裁発言
23:45 USD グールズビー・シカゴ連銀総裁発言
11月18日(土曜日)
00:00 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
00:00 EUR チポローネECB専務理事発言
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント