2022年11月17日
要人発言に注目! 「11月17日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日早朝に報じられたポーランドの爆撃によってリスクオフに傾いた相場は、ロシアによる砲撃ではないとの報道が伝わるとリスクオフは後退しユーロやポンドが買い物されました。
本日は重要指標が少なく、要人発言が多数予定されているので、発言によるボラティリティの高まりに注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)要人発言
FRB
先週発表されたCPI(消費者物価指数)やミシガン大学消費者信頼感指数で発表された期待インフレ率は予想を下回り、インフレの低下が期待されています。
インフレ低下の期待からFRBは引き締めを後退させ、ターミナルレート(利上げの終了水準)も低下するのではないかと予想されています。
このことで金利は低下し、今まで買われていたドルが売り戻されています。
FRBの要人がインフレ低下を好感し、引き締めの後退を考えているようであれば金利低下・ドル売りが加速するのではないかと、要人の発言に注目しています。
英中銀
今週は英国のCPI(消費者物価指数)や雇用統計など、英国重要指標の発表が続きます。
英国の重要指標の結果を受けて、要人がどのような発言をするのかに注目です。
また、トラス前英首相の大規模減税政策により金融不安に陥った英国経済ですが、スナク英首相になり減税案は撤回し緊縮財政を進めるとしたことで金融不安は解消されています。
スナク政権の中期財政計画が今週発表される見通しで、どこまでの緊縮財政となっているのか、財政計画の発表を受けて英株式や英債券市場がどのような反応をするのか注目です。
再度、金融不安に陥るようであればポンド売りが進む可能性があるので注目です。
ECB
欧州では物価高が進んでいます。
引き締めを進めるのか、経済を優先させるのか、発言に注目しています。
ウクライナとロシアの情勢も少し落ち着き、ウクライナが優勢と報道されていることから欧州経済にはプラスに働くのではないかと思われています。
このことから経済よりも物価抑制を優先させ、引き締めを一段と進めるのではないかと予想されています。
ECB理事会メンバーからタカ派な内容の発言が出てこないか、今まで売られていたユーロが買い戻されないか注目したいと思います。
2)ウクライナ情勢
昨日のポーランド爆撃は、ロシアのミサイルを迎撃するミサイルがそれてポーランドに着弾したのではないかと見られています。
このことで一旦リスクオフに傾いた相場はリスクオフが後退しています。
ただ、ポーランド爆撃で再度ウクライナ情勢や第三次世界大戦などが注目されています。
追加報道やウクライナ情勢に関するヘッドラインには注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
11月17日(木曜日)
英政府・中期財政計画発表
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(改定値)
21:30 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言
22:00 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言
22:30 USD 米建築許可件数・フィラデルフィア連銀製造業景況指数・失業保険申請件数
23:15 USD ボウマンFRB理事発言
23:30 GBP テンレイロBOE外部理事発言
23:40 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言
11月18日(金曜日)
08:30 JPY 日本CPI(消費者物価指数)