豪・加金融政策と米雇用指標に注目! 「12月4日週の注目点とイベントスケジュール」

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2023年12月5日

豪・加金融政策と米雇用指標に注目! 「12月4日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週はウォラーFRB理事が利下げについて発言したことで来年の利下げ期待が高まり米金利は低下、ドル安が進みました。

他のFOMCメンバーからはウォラーFRB理事のハト派発言を否定するかのように追加利上げの可能性などタカ派発言が続きましたが、マーケットの利下げ織り込みは進みドル売りが優勢となり週末金曜日のマーケットクローズでドル円は146.60円付近まで下落しました。

 

米国の利下げ期待の高まりで金利が低下、安全資産であるゴールドの買いが進み、節目である2100ドルを抜けると2140ドル付近まで急騰しました。

その後は利益確定などの売りが進み値を戻しています。

 

今週はブラックアウト期間に入っていることから要人発言がほとんどありません。

ただ、金融政策発表を控えて、雇用統計をはじめ重要指標が多数予定されています。

指標結果が金融政策に影響するのか注目しておきたいと思います。

目次

◎今週の注目点

 

1)金融政策

 

RBA理事会

注目度:かなり高い

織り込み度:8割据え置きを織り込み済み

バイアス:やや豪ドル買い

ポイント:利上げの有無と利上げ見通し

 

前回のRBA理事会議事要旨で「インフレを巡るスタッフ予想からみると利上げはあと1-2回となる見通し」との言及があり、その後の講演でブロックRBA総裁が広範に渡るインフレについて言及するなど、RBAのインフレ警戒姿勢は高まったままとなっています。

市場予想では据え置き予想が優勢となっていますが、上記の内容から追加利上げの可能性は残っています。

今回据え置きであれば一旦豪ドル売りで反応する可能性がありますが、追加利上げの可能性について声明文などに出てくるようであれば豪ドル売りの反応は限定的ではないかと思います。

逆に利上げが発表された場合は据え置き予想が優勢なだけに豪ドル買いで反応するのではないかと思います。

そのまま豪ドル買いが継続されるのかは声明文で追加利上げの可能性次第ではないかと思います。

追加利上げの可能性が残るようであれば豪ドル買いの継続の可能性が強くなるのではないかと注目しています。

 

 

 

カナダ中銀

注目度:やや高い

織り込み度:据え置きを織り込み済み

バイアス:カナダドルの上値重い

ポイント:景気見通しと利下げ時期

 

今回のカナダ中銀は据え置きが予想されており、据え置きが発表されれば3会合連続での据え置きとなります。

インフレの鈍化も見え始めており、声明文でインフレ鈍化に振れられるのかに注目です。

また、景気見通しで景気悪化についての内容や、来年の利下げについて触れられるのかにも注目しています。

利下げ時期について触れられればカナダドル売りが進むのではないかと注目しています。

 

 

 

2)経済指標

 

JOLTS求人件数

米国の経済を確認するために雇用状況に注目が集まっています。

ADP雇用統計やNFP雇用統計よりは注目度が下がりますが、JOLTS求人件数も注目されています。

大きな乖離が出てこないか注目です。

 

 

 

ISM非製造業景況指数

ISMは景気の先行指標として注目されています。

来年の早い時期に利下げがあるのか、景気悪化が懸念されていた場合は利下げ期待が高まります。

先日発表された製造業・サービス業・総合PMI(速報値)では市場予想を大きく上回り、好不況の分岐点である50を超えていたので、ISM非製造業景況指数まで市場予想を大きく上回る結果となれば来年の利下げ期待が後退し、米国だけ強い経済となりドル買いが進むのではないかと注目しています。

特に米国のGDPの中でサービス業(非製造業)の割合が大きいため、ISM非製造業景況指数は特に注目です。

 

 

 

豪四半期GDP

豪州はインフレの高止まりから、あと1~2回の追加利上げが予想されています。

追加利上げをするためにも強い経済が必要になります。

景気が後退していないか、四半期GDPの結果に注目しています。

 

 

 

ADP雇用統計

米国は利上げ終了から利下げ時期に注目が移ってきています。

今後の経済状況を確認するためにも労働市場、雇用状況の確認に注目が移っています。

週末のNFP雇用統計を控えてADP雇用統計がどこまで堅調な数字となるのか、FOMC直前の雇用統計に注目です。

 

 

 

NFP雇用統計

米国の雇用状況から賃金インフレと景気の状況を確認したいと思います。

雇用者数や失業率が強い結果となった場合、底堅い経済が確認され来年の利下げ期待は後退するのではないかと思います。

また、米国でのインフレ要因として大きな賃金インフレ要因を確認するため、平均時給にも注目です。

また、最近は国債利回りにも注目が集まっているので、経済指標の結果と併せて米金利にも注目しておきたいと思います。

 

 

ミシガン大学消費者信頼感指数

米国は強い経済でソフトランディングの可能性が高まっています。

景気の先行指標として、ミシガン大学消費者信頼感指数で今後の米国の景況感を確認したいと思います。

特に今回は速報値なので、予想と結果が乖離する可能性があるので注目です。

また、同時発表される期待インフレ率にも注目です。

FRBはインフレ抑制のため利上げを進めてきています。

期待インフレ率が、FRBが予想しているインフレ見通しよりも高いようであれば追加利上げの可能性が高まり、来年の利下げ期待は後退するのではないかと注目しています。

 

 

 

 

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

12月4日(月曜日)

 

17:45 EUR デギントスECB副総裁発言

23:00 EUR ラガルドECB総裁発言

 

 

12月5日(火曜日)

 

10:45 CNY 財新サービス業PMI

12:30 AUD RBA理事会・政策金利・声明文発表

17:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)

17:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)

18:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)

18:30 GBP 英総合・サービス業PMI(改定値)

23:45 USD 米総合・サービス業PMI(改定値)

 

 

12月6日(水曜日)

 

00:00 USD ISM非製造業景況指数、JOLTS求人件数

09:30 AUD 豪四半期GDP

18:30 GBP 英建設業PMI

22:15 USD ADP雇用統計

22:30 USD 米貿易収支

22:30 CAD カナダ貿易収支

 

 

12月7日(木曜日)

 

00:00 CAD カナダ中銀金融政策発表

00:30 USD 原油在庫量

09:30 AUD 豪貿易収支

16:45 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言

22:30 USD 米失業保険申請件数

 

 

12月8日(金曜日)

 

16:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(改定値)

22:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給

 

 

12月9日(土曜日)

 

00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率

03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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