連休前のポジション調整やECB理事会に注目! 「4月14日の注目点とイベントスケジュール」

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2022年4月14日

連休前のポジション調整やECB理事会に注目! 「4月14日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日はRBNZ理事会で0.5%利上げが発表され、一時はNZドル買いが進みましたが、買いが一巡した後は材料出尽くしからNZドル売りが進みました。

カナダ中銀も0.5%利上げを発表し、QT(資産縮小)を4月25日からスタートすると発表、マックレムBOC総裁の記者会見で物価高が続けばさらなる引き締めの用意があるとの発言から、マーケットはカナダドル買いで反応しました。

 

利上げを進めるNZやカナダと違い、黒田日銀総裁は緩和継続を強調。

円安が進みドル円が上昇、2002年5月以来となる126.32円を記録しました。

 

本日はECB理事会やトルコ中銀政策金利などの発表が予定されています。

また、イースター休暇前なので、ポジション調整なども出てくるのではないかと思います。

大きく動く1日になりそうな気がしています。

目次

◎本日の注目点

 

1)政策金利

 

ECB理事会

注目度:高い

織り込み度:据え置きを織り込み済み

バイアス:ユーロ安

ポイント:年内利上げとAPP(資産購入プログラム)の前倒し終了

 

欧州では物価高が進む一方で、ロシアへの制裁から景気後退が懸念されています。

ロシアへの制裁をやめることはできないと思われます。

景気後退と物価高が同時に起こるスタグフレーションにならないように、ECBは物価高を抑えようと引き締めを進めるのではないかとみられています。

本日の理事会では政策変更はないと思いますが、声明文や記者会見でAPP(資産購入プログラム)の前倒し終了が示唆されたり、年内利上げの可能性が出てくるのではないかと注目しています。

利上げが示唆されればユーロ買いが進むのかもしれませんが、期待感があるために何も示唆されなければ失望売りが進むのではないかと注目しています。

特にロシアへの制裁でユーロの上値が重くなっているだけにユーロ売りのスピードは速いのではないかと思っています。

 

 

 

トルコ中銀

注目度:普通

織り込み度:据え置きを織り込み済み

バイアス:特になし

ポイント:据え置きを実行できるか

 

トルコではリラ安から前年比で61%を超える物価高が問題となっています。

ただ、トルコではエルドアン大統領の利下げで物価が下がるという独自理論で利下げを続けたことでトルコリラは安値圏で推移を続けています。

トルコ中銀はエルドアン大統領の圧力に負けずに、3会合連続で据え置きを続けていますが、今回も据え置きを続けることができるのかに注目が集まっています。

物価高のことを考えて利上げすることができればリラが買い戻されるのではないかと注目しています。

 

 

 

 

2)経済指標

 

豪雇用統計

先日のRBA理事会では利上げに関する内容が出てきました。

雇用状況は利上げに大きく影響します。

今週発表される雇用統計で、しっかりした雇用が確認できるのか注目です。

特に、労働参加率が回復したうえで失業率が回復しているかに注目しています。

今まではコロナで働きたくても働けない人が多く、求職者が少ないことで失業率が低下していました。

コロナ禍から回復し、働きたい人が働けるようになり、求職者が増えたうえで失業率が低下していることが重要と見ています。

どれだけの人が労働に参加しているのか、働きたい人がどれだけいるのか、労働参加率が上昇したうえで失業率の回復が重要だと見ています。

 

 

 

 

3)リスク要因

 

イースター休暇

明日からイースター休暇に入る国が多くあります。

金曜から月曜日まで4連休の国もあれば、金曜日から日曜日までの3連休の国もあります。

ただ、多くの国で休みになるために本日は連休前のポジション調整が出てくる可能性があります。

ロンドンFIX付近やマーケットクローズ前などは急な値動きに注意しておきたいと思います。

 

 

 

円高牽制

資源高で貿易赤字が続く中、日銀が頑なに緩和政策を継続することで円安が進んでいます。

昨日ドル円は2002年5月以来となる126.32円をつけました。

ただ、さすがに円安が進みすぎたことで引き締めに動くのではないかとの憶測が出ています。

引き締め観測が高まれば円高が進む可能性が高まる可能性があります。

要人発言や観測記事に注意しておきたいと思います。

また、米国の為替報告書が出てくる時期でもあることから、いき過ぎた円安を非難された場合も円高が進む可能性があるので注意しておきたいと思います。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

4月14日(木曜日)

 

10:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率

20:00 TRY トルコ政策金利発表

20:45 EUR ECB理事会・政策金利・声明文発表

21:30 EUR ラガルドECB総裁記者会見

21:30 USD 米小売売上高・失業保険申請件数

23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数

 

 

4月15日(金曜日)

 

グッドフライデー

(豪州、NZ、香港、シンガポール、インド、ドイツ、スイス、フランス、スウェーデン、ノルウェー、南アフリカ、英国、カナダ、メキシコ、ブラジルなど休場)

(米国は株式・商品市場が休場、債券市場が短縮取引)

 

04:50 USD メスター・クリーブランド連銀総裁発言(22年投票権)

07:00 USD ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁発言(23年投票権)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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