2019年9月23日
週明け東京休場、欧米市場では要人発言多数予定! ~9月23日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
先週は金融政策発表が続きましたが、主要中銀の政策発表は終わりました。 ほぼ予想通りの結果だったことで、大きな動きはありませんでした。
今週は金融政策発表から地政学リスクに注目が移ってくると思われます。
中東、サウジ石油施設攻撃の問題をはじめ、リスクについて要人発言が出てこないか注目しています。 特に明日から国連総会が始まります。 各国要人が集まるため、発言が出てきたり、会談が開かれたりします。 要注目です。
目次
◎本日の注目点
1)中東イランvsサウジ
先週のサウジ石油施設攻撃の対応で、米国はサウジアラビアに米軍を増員することを決めました。 また、イラン中銀などを含め、経済制裁を強めています。
これに対し、イラン革命防衛隊はイランに対する攻撃があった場合は、必ず報復するとしています。 フーシ派は再度の攻撃を示唆するような発言をしています。
このような状況で、中東では緊張状態が続き、リスクオフ要因になる可能性があります。 中東情勢に要注意です。
2)Brexitと英国議会
英国議会が休会になっていることが違憲ではないかということで裁判中です。 判決がそろそろ出てくるのではないかと思います。 もし違憲という判決が出た場合、ボリス・ジョンソン首相は、どうするのか気になります。 ただ、違憲かどうかは別として、例年であれば党大会の時期で休会時期なので、その辺りもどう判断されるのか、また党大会での発言にも注目です。
また、ボリス・ジョンソン首相は、EU各国と離脱案交渉をしています。 先週はユンケル欧州委員長が離脱案合意間近と発言するとポンドが買われ、その後アイルランド外相が合意間近否定発言をするとポンドが売られるという状況でした。 この状況は今週も続くと思われます。 要人発言には要注目です。
3)米中関係
先週末、急遽、中国代表団が農家視察をキャンセルして帰国したことで、米中次官級通商協議は合意から後退しました。 せっかく米中関係が進展するかと思われていましたが、また1歩後退したのではないかと思います。
まだ、交渉が途中で止まった状態ですが、この先トランプ大統領から爆弾発言が出てくる可能性があるのではないかと思います。 中国は来週10月1日に国慶節(建国70年)を迎えます。 嫌がらせ・圧力という意味では、今週仕掛けるのが効果的ではないかと思います。 トランプ大統領の発言行動に要注意です。
4)要人発言
本日は要人発言が多数予定されています。 先週までに主要中銀の政策金利発表を終えています。 ただ、FRBやECBでは政策決定内容について意見が分かれているようです。 今後の政策を見極めるため、要人発言の内容に注目です。
5)その他リスク要因
・日韓関係
・トルコ情勢
・イスラエル政権不安
・香港民主化デモ
・北朝鮮ミサイル問題
◎本日のイベントスケジュール
9月23日(月曜日)
08:00 AUD 豪サービス業・製造業PMI
16:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI
16:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI
17:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI
18:15 GBP テンレイロBOE外部理事発言
22:00 EUR ドラギ総裁発言(議会証言)
22:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI
22:50 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言
9月24日(火曜日)
00:30 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
02:00 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言