2024年4月19日
週末を控えてリスク要因や要人発言に注目! 「4月19日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は米失業保険申請件数やフィラデルフィア連銀製造業景況指数が発表され、市場予想を上回る結果となりましたが、やや米金利は上昇しドル買いが進みましたが反応は限定的でした。
要人発言も多数ありましたが、方向感を決定するようなものはなく、相場全体的に小動きな展開となりました。
本日は経済指標の予定も少ないため、リスク要因や要人発言に注目しておきたいと思います。
週末を控えてポジション調整をしっかりとしておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)リスク要因
中東リスク
中東ではイランとイスラエルの対立が高まり、ドローンやミサイルが発射される事態になっています。
昨日はイスラエルがイランに対して報復計画を最終決定したと報じられています。
次期や規模に関しては未定となっており、いつ報復攻撃があるかわからない状況でリスクが高まっています。
中東リスクが高まると原油高に繋がり、再度エネルギー価格高騰による物価高が進む可能性がります。
インフレが進めば、利下げ期待が先送りとなります。
特に米国はインフレが高止まりしていることから利下げ先送り観測が高まっており、原油高による物価高から利下げ先送り観測がさらに高まる可能性があります。
米金利高・ドル高が進み、ドル円はさらに上昇する可能性があります。
円買い介入
昨日も円安が進み、154.79円まで上昇しています。
154.70円を超えると大口の利益確定なのか、小規模の介入なのか、一時70pipsの急落が起きるなど神経質な動きとなっています。
155円が介入ラインではないかと注目が集まっており、今後も神経質な動きが続くのではないかと思います。
財務省・金融庁・
もしくはこれらを飛ばして一気に実弾介入の可能性もあるのではないかと注目しています。
2)要人発言
先週はNZ・カナダ・欧州の金融政策は市場予想通りの結果が発表され、今後の金融政策に関しての要人発言に注目です。
それぞれの要人発言の注目ポイントは以下の通りです。
FRBは年内利下げ回数を3回と予想していますが、雇用統計やCPI(消費者物価指数)の結果が強く利下げ期待は後退し年内2回、もしくは1回の利下げになるのではないかと注目されています。
また、11月には大統領選挙も控えており、選挙期間中の利下げの実施などにも注目が集まっています。
ECBは6月の利下げが既定路線となりつつあります。
先週のECB理事会では据え置きが発表されましたが、先週の理事会で数名の理事は利下げを支持したとのこと。
6月の理事会に向けてどのくらいの理事から利下げに関する発言が出てくるのか注目です。
英中銀は先日の金融政策発表で利上げ支持はいなくなり、ベイリーBOE総裁は利下げについて前向きな発言が出てきており、利下げ期待が高まっています。
今週は英国の経済指標が多数発表されるため、結果を受けて利下げに関する発言が増えてくるのか、ハト派スタンスが強くなるのか注目されています。
スイス中銀はサプライズの利下げを発表し、追加利下げが出てこないか注目されています。
また、スイスはフラン高に対する介入などの発言にも注目しておきたいと思います。
3)経済指標
英小売売上高
予想:0.3%
前回:0.0%
英国の消費状況を確認するため小売売上高の結果に注目です。
高すぎる物価が続いていることで英国の経済は低下しているのではないかと思います。
小売売上高の結果が市場予想を下回る結果となれば利下げ期待に繋がり、ポンドの上値を抑えるのではないかと思います。
◎本日のイベントスケジュール
4月19日(金曜日)
15:00 GBP 英小売売上高
23:15 GBP ブリーデンBOE副総裁、ラムズデンBOE副総裁
23:30 USD グールズビー・シカゴ連銀総裁発言
4月20日(土曜日)
01:30 GBP マンBOE外部理事発言
02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント
04:00 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言