重要票多数と円買い介入に注目! 「3月28日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年3月28日

重要票多数と円買い介入に注目! 「3月28日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日はタカ派寄りとされる田村日銀審議委員の発言「当面緩和的な金融環境が継続する」などが材料視されて円売りが優勢となり、ドル円は2022年高値151.95円を超えて、151.97円と1990年以来のドル高円安水準を記録しました。

ドル円が151.97円を記録したことで円買い介入が警戒されドル円は反落、その後鈴木財務相が「(円相場について)高い緊張感をもって見ている」「行き過ぎた動きにあらゆる手段を排除せず断固たる措置」などと述べたことでドル円は151.60円付近まで押し戻されました。

その後、一部報道で「財務省・金融庁・日銀が18時15分から情報交換会合を開催」と伝わると円買いが強まり、3者会合が行われ会合後に神田財務官からは「(過度な為替変動に対して)あらゆる手段を排除せずに適切な対応をとる」「(介入の可能性について)文字通りあらゆる手段を排除しない」などの見解が示されると151.05円まで下値を広げました。

 

本日はイースター休暇前で重要指標もたくさんあり、介入警戒などボラティリティの高い1日になるのではないかと注目しています。

また、米債券市場は短縮取引のため、NY市場後半は取引量が激減する可能性には注意しておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

豪小売売上高

予想:0.4%

前回:1.1%

RBAは先日の理事会で追加利上げに関する文言を削除するなどハト派にスタンスを変更しています。

小売売上高が市場予想を下回り、豪経済の悪化が確認されればRBAの利下げ期待が高まり、豪ドルが売られるのではないかと注目しています。

 

 

 

英GDP

予想:-0.3%

前回:-0.3%

英国はテクニカルリセッション入りしており、マイナス幅が大きくならないか注目しています。

ベイリーBOE総裁は利下げに関する発言をするなどハト派色も強くなってきており、利下げ期待が高まっていることから、結果が悪ければ利下げ期待がさらに高まりポンド売りが進むのではないかと注目しています。

 

 

 

ドイツ雇用統計

予想:5.9%/1.00万人

前回:5.9%/1.10万人

ドイツはECB最大の経済国で、ドイツ経済が悪化している場合は利下げ期待に繋がると考えています。

景気が悪化し、雇用市場が悪化していないか、ドイツの雇用統計に注目です。

 

 

 

米GDP、失業保険申請件数

予想:3.2%、

前回:3.2%、21.0万件

米国のGDPはプラス圏で強い経済が確認されています。

予想通り強い結果が出てくれば利下げ期待は後退するのではないかと考えています。

また、FRBは雇用市場に注目しており、毎週発表されることから雇用の先行指標として注目されている失業保険申請件数にも注目したいと思います。

失業保険申請件数の中でも特に、新規よりも継続が悪化していないかに注目しておきたいと思います。

 

 

 

カナダGDP

予想:0.8%

前回:1.1%

カナダ中銀は早ければ6月にも利下げするのではないかと予想されています。

カナダの景気が悪化していないかGDPに注目です。

景気が悪化していた場合は利下げ期待が高まるのではないかと考えています。

 

 

 

ミシガン大学消費者信頼感指数

予想:76.6

前回:76.5

ミシガン大学消費者信頼感指数は景気の先行指標、景況感指標として注目されています。

また、同時に発表される期待インフレ率にも注目です。

1年先の期待インフレ率がどこまで低下しているのか、FRBが予想しているインフレ見通しに沿っているのか注目です。

 

 

 

2)要人発言

 

金融政策発表ラッシュが先週で通過したことで、次の金融政策に向けて注目が移っています。

 

FRBは年内利下げ回数が3回と予想されており、利下げ期待が後退し年内2回の利下げになるのではないかと注目されています。

また、11月には大統領選挙も控えており、選挙期間中の利下げの実施などにも注目が集まっています。

 

ECBは6月の利下げが既定路線となりつつあります。

一部ではさらに利下げの前倒しもあるのではないかと注目されています。

 

英中銀は先日の金融政策発表で利上げ支持はいなくなり、ベイリーBOE総裁は利下げについて前向きな発言が出てきており、利下げ期待が高まっています。

利下げに関する発言が今後増えてくるのか、ハト派スタンスが強くなるのか注目されています。

 

スイス中銀はサプライズの利下げを発表し、追加利下げが出てこないか注目されています。

また、スイスはフラン高に対する介入などの発言にも注目しておきたいと思います。

 

最後に日本は円安が進み、152円が強く意識されています。

昨日はタカ派寄りとされる田村日銀審議委員の発言「当面緩和的な金融環境が継続する」などが材料視されて円売りが優勢となり、ドル円は2022年高値151.95円を超えて、151.97円と1990年以来のドル高円安水準を記録したことで、財務省・金融庁・日銀による3者会合が開催され介入警戒がMAXに近づいてきています。

残るはレートチェックや介入準備などの発言を残すのみとなっており、本日も介入に関する発言やレートチェックが入らないかに注目しておきたいと思います。

 

 

 

 

 

3)季節要因

 

今週は、月末週であり、四半期末週、日本は年度末の週でもあります。

米国などキリスト教系の国ではイースター休暇に入ります。

そのため実需の特殊フローが出てくる可能性があります。

東京・欧州・NYそれぞれの市場のオープン・クローズ前後、また仲値やロンドンFIXなどは大きな特殊フローが出やすいので注意しておきたいと思います。

 

金曜日は週末・月末・四半期末・年度末がイースター休暇の初日で、多くの国が休場で取引量が激減しているという状況でPCEデフレーターなどの指標が発表されます。

値が飛ぶ、約定しにくいなどのリスクがあるため、ポジション調整はしっかりとしておきたいと思います。

 

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

3月28日(木曜日)

 

米債券市場短縮取引(聖金曜日の前営業日)

 

08:50 JPY 日銀金融政策決定会合における主な意見(3月19日分)

09:30 AUD 豪小売売上高

16:00 GBP 英GDP

17:55 EUR ドイツ雇用統計

18:00 EUR パネッタ・イタリア中銀総裁発言

21:30 USD 米GDP(確定値)、個人消費、失業保険申請件数

21:30 CAD カナダGDP

22:45 USD シカゴPMI

23:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)・期待インフレ率

 

 

3月29日(金曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

02:30 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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