2024年4月10日
金融政策発表と米CPI(消費者物価指数)に注目! 「4月10日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は本日に米CPI(消費者物価指数)やNZ・カナダの金融政策発表を控えて様子見ムードの強い1日でした。
ドル円は151.90円を超える場面もあったが介入警戒感から上値が重く、「日銀は今月25-26日に開く金融政策決定会合
本日はNZ・カナダで金融政策発表、FOMC議事要旨、米国のCPI(消費者物価指数)が発表されます。
発表のタイミングで152円を超えるようであれば、ストップを踏み上げるのか、介入が入るのか注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
RBNZ理事会
注目度:高い
織り込み度:据え置きを織り込み済み
バイアス:NZドルの上値重い
ポイント:声明文からタカ派な内容が削除されるのか
RBNZは前回の理事会で「市場予想より高い水準で
隣のRBAがタカ派色を削除し、中立スタンスになったことから、RBNZもタカ派な内容を削除するのではないかと注目を集めています。
声明文の内容からタカ派な内容が削除された場合はNZドル売りが進む可能性があるのではないかと注目しています。
カナダ中銀
注目度:高い
織り込み度:据え置きを織り込み済み
バイアス:特になし
ポイント:6月の利下げに関するヒント
今回のカナダ中銀は据え置きが予想されており、6月の利下げ開始に注目が集まっています。
先日発表されたCPI(消費者物価指数)は市場予想を下回り、前年比2.8%と前月の数値を下回り順調に物価が低下しています。
このことから6月にも利下げするのではないかと注目されています。
声明文や記者会見から6月利下げに関するヒントが出てこないか注目です。
FOMC議事要旨
3月FOMCではドットチャートの上方修正、年内の利下げ回数が修正されるのではないかと予想していましたが、結果は年内3回利下げ予想のままでした。
経済見通し・インフレ見通しは上方修正されており、この内容と利下げ予想についてどのような議論がされたのか議事要旨の内容に注目です。
利下げ回数の縮小に関する内容が出てくるようであればドルが買われる可能性があるのではないかと思っています。
2)経済指標
米CPI(消費者物価指数)
予想:3.4%
前回:3.2%
米国FRBは利下げ開始時期が先延ばしになるのではないかと注目が集まっています。
米国の物価指標であるCPI(消費者物価指数)が市場予想では前回値を上回る予想となっており、結果が市場予想を上回るようであれば利下げ開始時期の先送り観測が高まるのではないかと注目しています。
3)要人発言
本日はNZ・カナダで金融政策が発表されます。
金融政策発表後の要人発言に注目です。
それぞれの要人発言の注目ポイントは以下の通りです。
FRBは年内利下げ回数が3回と予想されており、利下げ期待が後退し年内2回、もしくは1回の利下げになるのではないかと注目されています。
また、11月には大統領選挙も控えており、選挙期間中の利下げの実施などにも注目が集まっています。
ECBは6月の利下げが既定路線となりつつあります。
今週のECB理事会で据え置きが発表され、6月に向けて利下げのヒントが出てこないか注目です。
英中銀は先日の金融政策発表で利上げ支持はいなくなり、ベイリーBOE総裁は利下げについて前向きな発言が出てきており、利下げ期待が高まっています。
利下げに関する発言が今後増えてくるのか、ハト派スタンスが強くなるのか注目されています。
スイス中銀はサプライズの利下げを発表し、追加利下げが出てこないか注目されています。
また、スイスはフラン高に対する介入などの発言にも注目しておきたいと思います。
最後に日本は円安が進み、152円が強く意識されています。
先週はドル円が一時202
残るはレートチェックや介入準備などの発言を残すのみとなっており、本日も介入に関する発言やレートチェックが入らないかに注目しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
4月10日(水曜日)
11:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表
12:00 NZD オアRBNZ総裁発言
21:30 USD 米CPI(消費者物価指数)
21:45 USD ボウマンFRB理事発言
22:45 CAD カナダ中銀政策金利・声明文発表
23:30 USD 原油在庫量
23:30 CAD マックレムBOC総裁発言
4月11日(木曜日)
01:45 USD グールズビー・シカゴ連銀総裁発言
02:00 USD 米10年債入札
03:00 USD FOMC議事要旨
10:30 CNY 中国CPI(消費者物価指数)