2022年3月15日
金融政策発表を控えて英雇用・PPIに注目! 「3月15日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はウクライナとロシアの停戦期待からリスクオフは後退し、ユーロが買い戻される展開となりました。
リスクオフの後退と、今週発表される日銀とFRBの政策の違いからドル円は上昇し、ドル円は118.20円を超えてきています。
また、中国ではコロナウイルス感染拡大からロックダウンを実施したことで経済活動が低下し、原油の需要が低下するとの思惑から原油価格は下落し一時は100ドル割れを記録しました。
本日は金融政策に影響する経済指標がいくつか発表されますが、それ以外はウクライナ情勢に新たな進展が出てこなければ徐々にリスクオフが後退する展開が予想されます。
また、週後半に金融政策発表ラッシュが控えていることから動きづらい展開が予想されます。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
英雇用統計
英国では人手不足から人件費が高騰しています。
今回の雇用統計でどこまで平均賃金が上昇しているかに注目。
平均賃金が予想以上の伸び、前回以上の伸びをしていた場合は物価高につながり、利上げ加速につながるのではないかと注目しています。
PPI(生産者物価指数)
米国では記録的な物価上昇が問題となってます。
今回発表されるPPI(生産者物価指数)は企業が仕入れするときの価格のようなもの。
仕入れの価格が上昇すると、当然商品価格に転嫁される可能性が高く、物価上昇の要因となってしまいます。
今回のPPI(生産者物価指数)が前回よりも上昇しているのか、予想以上の結果が出てくるのか注目です。
RBA理事会議事要旨
豪州でも物価高が進み、雇用状況も回復の兆しが見えてきています。
このことから年内にも利上げに踏み切るのではないかと注目されています。
また、ウクライナ情勢による地政学リスクに地理的に遠いことと、ロシアに代わる資源供給を豪州が提供するのではないかと、豪ドルが買われています。
本日発表されるRBA理事会議事要旨から引き締めに関するヒントが出てくるようであれば豪ドル買いが加速するのではないかと注目しています。
2)ウクライナ情勢
昨日に続き、本日もウクライナ情勢による地政学リスクを見極める展開となるのではないかと予想しています。
本日は昨日一時停止している停戦協議が再開されます。
どのような内容が出てくるか注目しています。
ロシアによる侵攻は変わりませんが、侵攻に関するヘッドラインが出てもユーロは反応しなくなってきています。
逆に停戦協議や、プーチン大統領が前向きな方針を…などといった観測報道でリスクオフが後退する局面が増えてきました。
そろそろウクライナ情勢に関するリスクオフは織り込みが進み、リスクオフ後退の材料を探し始めてるのではないかと考えています。
ただ、以下のようなことが出てくると再度リスクオフが進むのではないかと注目しています。
・ロシアが核を使用
・ウクライナだけでなく周辺国まで侵攻の噂
・新たな経済制裁やロシアによる報復
ネガティブな内容が発表されたときにリスクオフが進むのか?
ポジティブな内容が発表されたときにリスクオフが後退するのか?
ヘッドラインと値動きに注目したいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
3月15日(火曜日)
EU財務相理事会
09:30 AUD RBA理事会議事要旨
16:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)
19:00 EUR ドイツZEW景況感指数
19:00 EUR ユーロ圏ZEW景況感指数
21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)
3月16日(水曜日)
00:15 EUR ラガルドECB総裁発言
08:50 JPY 日本貿易収支