雇用指標ラッシュの先鋒JOLTS求人件数に注目! 「7月2日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年7月2日

雇用指標ラッシュの先鋒JOLTS求人件数に注目! 「7月2日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は週末に実施されたフランス下院議会選挙で極右政党が躍進、マクロン大統領率いる中道左派は第3党になるとの見方が強くなりました。

ただ、市場が予想したよりも極右政党の票が伸び悩み、今週末に実施される決選投票で過半数を獲得することが難しいのではないかとの見方から、ユーロはギャップアップでのスタート。

その後もユーロは底堅い動きとなりました。

 

6月ISM製造業景況指数は市場予想を下回る結果となりましたが反応は限定的、発表直後はドル売りで反応しましたがドル円はすぐに反発上昇し、24時過ぎには一時161.73円と1986年12月以来約37年半ぶりの高値を更新しました。

 

本日は月初めの雇用指標ラッシュの先鋒、JOLTS求人件数に注目したいと思います。

また、JOLTS求人件数発表の前後の時間帯で、ECBフォーラムにてラガルド総裁やパウエルFRB議長の発言が予定されているので、こちらにも注意しておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)

ECBが追加利下げするのか、年内残り何回利下げするのか、利下げ判断に物価の低下が注目されています。

欧州の物価がどこまで低下しているのか、HICP(消費者物価指数)の結果に注目です。

市場予想・前回値よりも低下していれば利下げ期待が進むのではないかと思います。

 

 

 

JOLTS求人件数

月初めの雇用指標ラッシュの先鋒としてJOLTS求人件数に注目。

FRBも雇用市場に注目しており、雇用市場にゆるみが出てくると利下げ期待が高まると思います。

JOLTS求人件数が市場予想を下回るとのちに発表されるADP雇用統計やNFP雇用統計も予想を下回るのではないかとの思惑が高まると思います。

 

 

 

2)金融政策議事要旨

 

RBA理事会議事要旨

豪州は先日発表されたCPI(消費者物価指数)の結果が強かったことで追加利上げに注目が集まっています。

先日の理事会で利上げについて議論されたのか?

追加利上げの可能性があるのか?

議事要旨の内容に注目です。

 

 

 

3)要人発言

 

各国中銀が利下げ(追加利下げ)を実施するのか、年内何回の利下げを予想しているのか、各国要人の発言に注目です。

 

FRBは9月もしくは11月利下げスタートで、年内1回利下げなのか2回利下げなのか注目されています。

先日のドット・チャートでは年1回の利下げ予想となっています。

年2回の利下げ、9月利下げスタート観測が高まればドル売りが進むのではないかと思います。

 

ECBは先日利下げを決定し、のこり年2回の利下げ予想が多いのではないかと思っています。

2回以上の利下げ観測が出てくるようであればユーロ売りが進むのではないかと思います。

また、政治不安が経済や金融政策に影響があるのかにも注目です。

 

英中銀は8月利下げ予想がメインシナリオとなっています。

8月利下げに向けてMPCメンバーの発言に注目です。

順調に利下げに前向きな発言が出てくるようであれば8月利下げが間違いなくなるのではないかと思います。

 

カナダは先日の強いCPI(消費者物価指数)を受けて、追加利下げ期待が後退しています。

追加利下げに後ろ向きな発言が出てくるのか、それとも追加利下げに前向きな発言が出てくるのか注目です。

 

豪州は強いCPI(消費者物価指数)の結果を受けて、追加利上げの可能性が出てきました。

追加利上げの可能性があるのか、発言内容に注目です。

 

 

 

4)リスク要因

 

円安・介入警戒

ドル円は1986年以来37年ぶりの円安水準となっています。

円安が進んだ場合に円買い介入が実施されるのか注目。

口先介入のレベルは高い水準まで来ており、いつ介入が実施されてもおかしくない状況です。

三者会談やレートチェックなどのヘッドラインや、なんちゃって介入などに注目しておきたいと思います。

また、高値を更新した場合にはまとまったストップや新規注文があり、急変する可能性にも注意しておきたいと思います。

 

 

 

フランス下院議会選挙

第1回フランス下院議会選挙ではルペン氏率いる極右政党が大躍進しました。

ただ、決選投票は週末に持ち越されます。

週末に向けてフランスの政局がどのように動くのか注目です。

このままいけば極右政党が第1党となる可能性が高いですが、中道と左派が連立を組んで与党となる可能性もあります。

決選投票に向けて政治駆け引きに注目です。

仮に極右政党が第1党となった場合はフランスの財政拡大、極右政党の躍進が欧州全体に広がる可能性があります。

選挙結果がどこまで欧州に影響するのか注意しておきたいと思います。

 

 

 

英国総選挙

英国は今回の総選挙で政権交代がメインシナリオとなっています。

順当にいけば政権交代で、織り込み済みのマーケットは無風通過となるのではないかと予想しています。

与党が予想以上に善戦し、結果が不透明となった場合はポンドに影響が出るので注意だけはしておきたいと思います。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

7月2日(火曜日)

 

ECB主催の国際金融会議「ECBフォーラム」

 

10:30 AUD RBA理事会議事要旨

16:30 EUR デギントスECB副総裁発言

17:30 EUR エルダーソンECB専務理事発言

18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)

19:30 EUR シュナーベルECB専務理事発言

22:30 USD パウエルFRB議長発言

22:30 EUR ラガルドECB総裁発言

23:00 USD JOLTS求人件数

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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