2023年12月8日
雇用統計の結果とドル円の動向に注目! 「12月8日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は日本の30年債入札が低調な結果となり金利が上昇し円買いが強くなりました。
一昨日の日銀副総裁の発言や昨日日銀総裁が首相と会談したことなどから、年内のマイナス金利解除の可能性をマーケットが織り込みはじめ円買いが加速しました。
欧米勢が参入後も円買いが継続し、欧州勢が引けた取引量が低下するタイミングでドル円はフラッシュクラッシュが起き、一時141.70円付近まで急落しました。
円ショートポジションが溜まっていたことなどから、ストップロスも大量に溜まっていたこともフラッシュクラッシュの要因と見られています。
本日は注目の雇用統計やミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)などが発表されます。
結果次第で再度ドル円は下落、ドル円安値更新してフラッシュクラッシュという可能性も注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
NFP雇用統計
米国の雇用状況から賃金インフレと景気の状況を確認したいと思います。
雇用者数や失業率が強い結果となった場合、底堅い経済が確認され来年の利下げ期待は後退するのではないかと思います。
また、米国でのインフレ要因として大きな賃金インフレ要因を確認するため、平均時給にも注目です。
また、最近は国債利回りにも注目が集まっているので、経済指標の結果と併せて米金利にも注目しておきたいと思います。
ミシガン大学消費者信頼感指数
米国は強い経済でソフトランディングの可能性が高まっています。
景気の先行指標として、ミシガン大学消費者信頼感指数で今後の米国の景況感を確認したいと思います。
特に今回は速報値なので、予想と結果が乖離する可能性があるので注目です。
また、同時発表される期待インフレ率にも注目です。
FRBはインフレ抑制のため利上げを進めてきています。
期待インフレ率が、FRBが予想しているインフレ見通しよりも高いようであれば追加利上げの可能性が高まり、来年の利下げ期待は後退するのではないかと注目しています。
2)円高
昨日のドル円は一時141.70円付近まで急落、フラッシュクラッシュとなりました。
年末に向けて取引量が低下、雇用統計やFOMCを控えて様子見ムード、欧州勢が引けてNY市場の取引量が低下する時間であったことなどからフラッシュクラッシュに繋がったと思われます。
先物為替市場でも円ショートのポジションが積みあがっていたことなどから、ストップロスを巻き込みながらの下落になったと思います。
一旦、フラッシュクラッシュが起きたことでストップロスは少なくなったと思われ、昨日のようなフラッシュクラッシュは起きないと思いますが、円高トレンドが継続する可能性が高く、荒い値動きが続く可能性には注意しておきたいと思います。
また、ドル円安値を更新した場合は再度ストップロスを巻き込み、フラッシュクラッシュが起きる可能性はあるので注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
12月8日(金曜日)
16:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(改定値)
22:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給
12月9日(土曜日)
00:00 USD ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)・期待インフレ率
03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント