2021年12月2日
雇用統計を控えてリスク要因に注意! 「12月2日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は東京市場や欧州市場ではオミクロン株の悪材料を織り込み、少しづつリスクオフが後退していましたが、NY市場に入り米国でオミクロン株の感染者が発見されたことなどから再度リスクオフが進んでいます。
また、トルコリラはリラ安防衛のためトルコ中銀が為替介入、リラ買い介入をした模様です。
トルコリラ円は8.13円から急騰し9.14円まで上昇、ただその後は再度下落して元の水準まで戻してきています。
本日は明日の雇用統計を控えて動きにくい展開が予想されていますが、新たなリスク要因(オミクロン株など)が出てきた場合は、もう一段のリスクオフが進む可能性があるので注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)リスク要因
コロナ感染拡大と変異株(オミクロン株)
先週金曜日にWHOは南アで発見された新型コロナウイルスの変異種をオミクロン株と命名し、懸念される変異型に分類したことで一気にリスクオフが進みました。
今週はオミクロン株の影響の判断に振り回される展開となっています。
ファイザー製薬は2週間程度でウイルスの解析が終わり、来年3月にはワクチン供給できると発表したもののリスクオフはあまり後退せず、既存のワクチンが余り有効ではないことや、米国などでオミクロン株が発見されたことなどからリスクオフが進んでいます。
まだ、オミクロン株に関する悪材料が出てくるとリスクオフが進む可能性が高いので、政府やWHO、製薬会社の発言やヘッドラインに注目です。
トルコリスク
トルコリラの下落により、トルコのデフォルト懸念が高まっています。
エルドアン大統領は未だに追加利下げに言及し、昨日は財務相を更迭しています。
リラ安が進み日々、最安値を更新している状況で、トルコ中銀は為替介入をしましたが影響は限定的でした。
トルコの外貨準備高はあまり多くないことを考えると、為替介入にも限界があるので、そろそろトルコリラも崖っぷちに立たされているのかもしれません。
トルコリラが暴落した場合、トルコ国債の償還・利払い額が増え、デフォルト懸念に繋がります。
トルコがデフォルトした場合、トルコ国債を多く抱えている欧州の銀行に飛び火し、今度は欧州リスクに繋がってしまいます。
トルコリラの下落に要注意です。
2)OPECプラス閣僚級会合
本日は注目のOPECプラス閣僚級会合が開催されます。
一時85ドル付近まで上昇していた原油価格は、米国はじめ日本などの戦略石油備蓄(SPR)の放出や新型コロナウイルスの変異種「オミクロン株」の影響で65ドル付近まで下落しています。
ここまで原油価格が下落していることからOPECプラス閣僚級会合では、増産計画の見直しが発表されるかもしれません。
OPECプラス閣僚級会合の発表する増産計画によって原油価格が動くのではないかと考えています。
増産計画が上乗せで増産が発表された場合は原油価格は下落し、物価見通しが落ち着き、金利は低下、ドル安に影響するのではないかと思います。
逆に減産が発表された場合は原油価格が上昇、物価見通しが上昇し、金利が上昇、ドル高が進むのではないかと考えています。
本日の発表に注目です。
◎本日のイベントスケジュール
12月2日(木曜日)
OPECプラス閣僚級会合
09:30 AUD 豪貿易収支
22:30 USD 失業保険申請件数
22:30 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁
23:00 EUR パネッタECB専務理事発言
12月3日(金曜日)
01:00 USD クウォールズFRB副議長発言
01:30 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁、バーキン・リッチモンド連銀総裁発言
10:45 CNY 財新サービス業PMI
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