2020年12月17日
離脱協議・豪雇用統計・英中銀金融政策の3点に注目! 「12月17日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日FOMCでは追加緩和は出てこなかったものの、量的緩和のフォワードガイダンスは強化されました。
追加緩和を期待していた人たちには失望でドル買いが入ったものの、量的緩和が「ここ数か月」から「物価と雇用が達成されるまで」に変更されたことで、量的緩和の長期化が意識されドル売りが再開し、FOMC前の水準まで戻す展開となりました。
FOMCの結果をどのようにマーケットが消化していくのか、ドル安トレンドが継続するのか、今後の動きに注目していきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)離脱協議
漁業権について隔たりがあるとしたものの、離脱協議の合意に前向きな発言が出ていることから、協議合意に関する発言に注目が集まっている。
来週はクリスマス休暇があり、再来週は年末、12月31日には離脱が完了することを考えると、今日もしくは明日には離脱協議に合意しないと間に合いません。
一部報道では、クリスマス休暇返上で批准作業をするのではないかと報じられていますが、それでも今週中に合意しないと間に合わないとされています。
今週に入りポンドは合意期待から上昇しているだけに、合意の期待が後退するとポンド急落に繋がる恐れがあるため要注意です。
2)豪雇用統計
本日はRBA(豪中銀)の注目している雇用統計が発表されます。
RBAは雇用の最大化の注目しており、特に失業率を注視しているようです。
最近の豪経済データは予想を上回る物が多く、本日の失業率も予想を上回るかどうかに注目が集まっています。
よそうを上回るようであれば、豪ドルの一段高に繋がるのではないかと注目です。
3)英中銀
本日の英中銀(BOE)金融政策発表は政策金利・量的緩和ともに据え置きが予想されています。
注目は声明文で、今後の金融政策の方針やマイナス金利の可能性についてです。
先日、要人発言でマイナス金利について触れられ、再度マイナス金利の可能性が浮上しています。
どこまで可能性があるのか、声明文に注目しています。
また、12月31日で英国はEUから離脱が完了して、来年1月1日からは新しい貿易条件・貿易関係がスタートします。
対EUだけでなく、対日をはじめ世界各国と新しい貿易関係が始まります。
この状況を英中銀がどのように見通していて、どのように対応するつもりなのかにも注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
12月17日(木曜日)
欧州議会本会議
EU財務相会合
09:30 AUD 豪雇用統計・失業率
17:30 CHF スイス国立銀行(SNB)政策金利発表
18:00 CHF ジョーダンSNB総裁記者会見
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)
21:00 GBP 英中銀(BOE)政策金利・声明文・MPC投票配分発表
22:30 USD 米建築許可件数・新規失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀製造業景況指数
12月18日(金曜日)
00:30 GBP ブロードベントBOE副総裁発言
01:00 EUR シュナーベルECB専務理事発言
02:30 EUR デギントスECB副総裁発言
04:00 MXN メキシコ政策金利発表
06:45 NZD NZ貿易収支
08:30 JPY 日CPI(消費者物価指数)
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