2022年1月2日
2022年スタート、マーケットの関心事は? 「1月3日週の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨年末はトルコリラ急落・急騰が話題となりました。
不安定なトルコリラは、今年も台風の目となるのではないかと注目しています。
今週は3日からマーケットスタートですが、欧米は本格的に動き出す可能性が高く、東京市場でのクラッシュの可能性には注意しておきたいと思います。
昨年末に115円台に乗せてきたドル円では、上昇予想が多いのではないかと考えています。
このような状況で、薄商いの中、リスクオフに傾きドル円が下落すると、ストップが続き売りが売りを呼ぶ展開からクラッシュする可能性を警戒しています。
まず今週は、マーケットをしっかりと観察して、今年の方針をしっかりとゆっくりと考えていきたいと思います。
目次
◎今週の注目点
1)経済指標
今週はISM製造業景況指数・ISM非製造業景況指数、ADP雇用統計・NFP雇用統計が発表されます。
今年の利上げ回数が2回なのか、3回なのか、利上げ時期はいつなのかなどに注目が集まっているだけに、米指標に注目が集まっています。
なかでも注目しているのが、NFP雇用統計と同時に発表される平均時給です。
人手不足で企業は賃金を上げざるを得ない状況で、人件費が高騰しています。
人件費の高騰は、コストととして商品価格に転嫁され、物価上昇の要因となっています。
今週発表の平均時給が予想を上回り上昇しているようであれば、物価上昇の要因となり、利上げ時期の前倒しなどに繋がるのではないかと考えています。
平均時給と米金利に注目しておきたいと思います。
2)トルコリラ下落
トルコでは年末の取引量の薄い時期に介入をしましたが、またジリジリと値を下げてます。
今週はCPI(消費者物価指数)の発表も予定されており、波乱の予感がします。
CPI(消費者物価指数)が予想を上回り、インフレが進むとリラ安が進む可能性があるので注目です。
また、トルコ国債の金利は急騰しており、資金調達コストが急騰しており、こちらもトルコの経済を圧迫しています。
トルコは不安定な状況から、いつクラッシュしてもおかしくないので、注意しておきたいと思います。
3)リスクオフ
今週は米指標以外は重要イベントが少ないことから、マーケットはリスク要因が注目されるのではないかと考えています。
欧米経済は本格スタートすると思われ、リスク要因などが出てくるのではないかと注目しています。
リスク要因として注目しているのは、米議会(予算案)や中国人権問題、ウクライナを巡る問題などに注目しています。
リスクオフの急落に注目しながら、マーケットを見極めておきたいと思います。
◎今週のイベントスケジュール
1月3日(月曜日)
イギリス・オーストラリア・カナダ・ニュージーランド・日本休場
16:00 TRY トルコCPI(消費者物価指数)
17:45 EUR イタリア製造業PMI(改定値)
17:50 EUR フランス製造業PMI(改定値)
17:55 EUR ドイツ製造業PMI(改定値)
18:00 EUR ユーロ圏製造業PMI(改定値)
23:45 USD 米製造業PMI(改定値)
1月4日(火曜日)
ニュージーランド休場
OPECプラス閣僚級会合
10:45 CNY 財新製造業PMI
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)
17:55 EUR ドイツ失業率
18:30 GBP 英製造業PMI(改定値)
1月5日(水曜日)
00:00 USD ISM製造業景況指数
17:45 EUR イタリア総合・サービス業PMI(改定値)
17:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)
17:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)
18:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)
22:15 USD ADP雇用統計
23:45 USD 米総合・サービス業PMI(改定値)
1月6日(木曜日)
00:30 USD 原油在庫量
04:00 USD FOMC議事要旨(12月15日分)
10:45 CNY 財新サービス業PMI
18:30 GBP 英総合・サービス業PMI
22:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)
22:30 USD 米新規失業保険申請件数
1月7日(金曜日)
00:00 USD ISM非製造業景況指数
03:15 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言(22年投票権)
18:30 GBP 英建設業PMI
19:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)(速報値)
22:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給
22:30 CAD カナダ雇用統計・失業率
1月8日(土曜日)
00:00 USD デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言
02:15 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
05:00 USD 米消費者信用残高