2021年7月14日
3中銀から政策発表、パウエルFRB議長議会証言、英CPI(消費者物価指数)と忙しい1日! 「7月14日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は米CPI(消費者物価指数)が予想以上の結果、2008年以来の上昇率となる前年比5.4%という数字が発表されました。
結果を受けて米金利は上昇、米ドルは大きく買われる結果となりました。
ただ、本日のパウエルFRB議長の議会証言を控えて米ドルは戻しましたが、その後の米30年債の入札が低調となり米金利が上昇し、再度ドル高が進みました。
本日はパウエルFRB議長の議会証言に加え、ニュージーランド、カナダ、トルコと3つの中央銀行から政策金利が発表され、英国ではCPI(消費者物価指数)の発表が予定されています。
今週の中で一番忙しい日となりそうです。
目次
◎本日の注目点
1)パウエルFRB議長議会証言
昨日の米CPI(消費者物価指数)は予想を大幅に上回り、2008年以来の伸びとなる前年比5.4%という結果が出てきています。
ただ、パウエルFRB議長は議会証言で、今まで通りインフレは一過性との見解を示すのではないかと予想しています。
昨日のCPI(消費者物価指数)の結果上振れを受けて、マーケットは7月FOMCで早期のテーパリングを示唆、ジャクソンホール・シンポジウムで9月FOMCのテーパリング開始を示唆、9月FOMCでテーパリング開始という流れを織込み始めています。
本日の議会証言で今後の政策運営についてヒントが出てこないか注目しています。
2)RBNZ理事会
先週NZ系の銀行がRBNZは今年11月にも利下げをするとの予想を出したことで、NZドルが大きく買われる場面がありました。
ニュージーランドはコロナの抑え込みに成功し、経済正常化がかなり進んでいます。
雇用も回復しておりインフレもかなり進んでいるようです。
このような状況から利上げ予想が出ていると思われ、本日の理事会で利上げのヒントが出てこないか注目が集まります。
3)カナダ政策金利
先週のカナダ雇用統計では雇用者数は増加していたものの、正規雇用は減り、非正規雇用が増えており、失業率は悪化していた。
先週の雇用統計が良い結果が出ていれば本日の金融政策発表でもう一段階の引き締めが期待されていたが、結果がイマイチだったためもう一段の引き締めに動くか微妙な状況になっています。
もう一段の引き締めに動けばカナダドルが買われると思うが、据え置きだった場合は米国のテーパリング期待が進めばドル買いからカナダドルが売られる可能性があるのではないかと予想しています。
資産買い入れ額の減少が発表されるのか、また資産買い入れ額減少のヒントが出てくるのか要注目です。
4)トルコ政策金利発表
トルコは6月のCPI(消費者物価指数)前年比が17.53%とインフレ懸念が進んでいます。
ただ、エルドアン大統領は第2四半期の成長率は20%以上を予想と楽観的、インフレは利下げをすれば解決するとの持論から中央銀行に利下げ圧力をかけています。
中央銀行が圧力に負けずに政策金利を据え置くことができるか注目です。
5)英CPI(消費者物価指数)
昨日の米CPI(消費者物価指数)では、予想を大きく上回る結果が出てきて米ドルが大きく買われました。
本日は英国でCPI(消費者物価指数)の発表が予想され、予想の上振れが警戒されています。
予想以上にインフレが進めば、引き締めもしくは利上げ期待が高まるのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
7月14日(水曜日)
09:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数
11:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表
15:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)
16:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)(改定値)
16:30 SEK スウェーデンCPI(消費者物価指数)
20:00 TRY トルコ政策金利発表
21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)
21:45 EUR シュナーベルECB専務理事発言
23:00 CAD カナダ政策金利・声明文発表
23:30 USD 原油在庫量
7月15日(木曜日)
01:00 USD パウエルFRB議長議会証言(米下院金融サービス委
02:00 GBP ラムスデンBOE副総裁発言
02:30 USD カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言
03:00 USD ベージュブック(米地区連銀経済報告)
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