2024年6月5日
加金融政策と米指標に注目! 「6月5日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は「日銀は早ければ13~14日の金融
4月米雇用動態調査(JOLTS)
本日はカナダの金融政策やADP雇用統計、ISM非製造業景況指数と重要指標が続くので注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)金融政策
カナダ中銀金融政策
注目度:やや高い
織り込み度:0.25%利下げを6~8割織り込み済み
バイアス:特になし
ポイント:利下げの有無と今後の利下げについて
今回は利下げと据え置きで予想が割れています。
利下げ予想の方が優勢ですが、据え置き予想も多いことから、利下げ・据え置きどちらの結果となってもカナダドルは大きく動くのではないかと思います。
利下げされればカナダドルが売られ、据え置きであればカナダドルが買われる。
また、声明文や記者会見で今後の利下げについてのヒントがあるのかにも注目。
据え置きでも次回利下げが示唆された場合はカナダドルの上値は重くなるのではないかと思います。
利下げされたうえで追加利下げのヒントがあった場合は、カナダドルは大きく売られるのではないかと注目しています。
2)経済指標
豪四半期GDP
豪州は先週発表されたCPI(消費者物価指数)が下げ止まり、先日のRBA理事会で追加利上げが検討されたいたことから、今後の追加利上げに注目が集まっています。
今回発表のGDPが強い結果となると利上げ観測に繋がり、豪ドルが買われるのではないかと注目しています。
市場予想よりも強いのか、前回値よりも強いのか注目です。
ADP雇用統計
雇用統計の前哨戦、ADP雇用統計の結果に注目です。
ADP雇用統計の結果が市場予想を大きく下回る結果となれば雇用市場の緩みが確認され、利下げのハードルが下がるのではないかと思います。
ISM非製造業景況指数
米国のGDPの大半を占めるサービス業に関する景況感を示すISM非製造業景況指数の結果に注目。
強い経済からFRBの利下げは先送りに繋がっています。
米国のGDPで大半を占めるサービス業の景況感が強ければ利下げ先送り観測がさらに進むのではないかと思います。
3)要人発言
今週にカナダとECB、来週にFOMCや日銀と金融政策を控えて要人発言が少ない1週間です。
FOMCメンバーはブラックアウト期間に入っており発言はありません。
ECBやカナダ中銀は金融政策発表後に、今回の金融政策についてや次回金融政策についてどのような発言が出てくるのか注目です。
特に追加利下げや年内の利下げ回数に注目が集まっています。
4)円安・介入警戒
ドル円160円超えたことから円買い介入を実施し、2022年10月を上回る過去最大の9兆7885億円の介入となりました。
介入を受けて一時151円台まで下落しましたが、1か月かけて再度157円台に戻しています。
円安圧力は強く158円や160円を試す可能性が高くなってきています。
今後158円を超えて160円を試す展開となった時に、円買い介入がどの水準で実施されるのか注目です。
イエレン財務長官は「G7国の通貨は市場で決定されるべき」「為替介入はまれな行為であるべき、他国への伝達必要」との考えを改めて強調し、日本当局による円買い介入に対して繰り返しけん制するような発言をしています。
米国をはじめ欧州など各国がいつまで介入を許容してくれるのか、海外の反応にも注意しておきたいと思います。
ドル円がこのまま上昇を続けるのか、再度介入するのか、介入に関する発言などに注目です。
◎本日のイベントスケジュール
6月5日(水曜日)
10:30 AUD 豪四半期GDP
10:45 CNY 財新サービス業PMI
16:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)
16:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)
17:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)
17:30 GBP 英総合・サービス業PMI(改定値)
21:15 USD ADP雇用統計
22:45 USD 米総合・サービス業PMI(改定値)
22:45 CAD カナダ中銀金融政策発表
23:00 USD ISM非製造業景況指数
23:30 USD 原油在庫量
23:30 CAD マックレムBOC総裁記者会見
6月6日(木曜日)
欧州議会選挙
10:30 JPY 中村日銀審議員発言