NFP雇用統計と中東リスクに注目! 「10月4日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年10月4日

NFP雇用統計と中東リスクに注目! 「10月4日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は「ベイリー英中銀総裁、より積極的な利下げの可能性を指摘」というガーディアン紙の観測記事を受けてポンドが急落しました。

 

注目していたISM非製造業景況指数は54.9と予想の51.7を上回ったことが分かると円売り・ドル買いが先行しましたが、翌日に雇用統計が控えていることや中東情勢が一段と悪化するとの懸念が重しとなり上値は限定的でした。

 

本日は注目の雇用統計です。

雇用統計以外ではイスラエルの報復など中東リスクが週末に起きないか注意・リスク管理しておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)経済指標

 

NFP雇用統計・失業率・平均時給

米国の物価も落ち着きつつあり、FRBの注目も雇用市場に移ってきています。

そのため雇用統計に注目が集まっていますが、マーケットは雇用者数よりも失業率を重要視するのではないかと考えています。

失業率が市場予想・前回値よりも悪化しているのか注目です。

 

 

 

2)リスク要因

 

ウクライナ情勢・中東情勢

イランからイスラエルに向けて100発以上(一部では数百発との報道も)の弾道ミサイルが発射されました。

多くのミサイルは迎撃されたようですが、一部は着弾したようです。

今後、イスラエルが報復行動に出るのかに注目が集まっています。

Bloombergの報道によると「少なくともイスラエルとヒズボラの全面戦争が始まる瀬戸際にある。そうなればレバノンには壊滅的な被害が及び、イスラエルには多大な苦痛が伴うだろう」「イランが参戦すれば、中東全域にリスクが及ぶ」と中東全域のリスクオフが懸念されています。

また、ウクライナには米英から兵器が支援されたとの話もあります。

今後、ロシアとウクライナの対立が激化し、リスクオフが進む可能性には注意しておきたいと思います。

 

 

 

 

解散総選挙・石破ショック

先週の自民党総裁選で高市早苗候補を逆転し、石破茂候補が新総裁となり石破総理・石破政権が誕生しました。

石破総裁が誕生すると日経平均は暴落、為替は大きく円高がする無など、マーケットが大荒れとなりました。

今週に入り、石破首相の発言は総裁選前と反対の発言も多く、マーケットはリスクオンと受け止め円安が大きく進んでいます。

石破首相の発言でマーケットがリスクオン・オフ、どちらにも傾く可能性があるのでないように注意しておきたいと思います。

 

 

 

英政権

英国では7月に政権奪取したスターマー首相率いる労働党が党大会を開き、巨額の財源不足を補うために「増税と歳出削減」を重視した予算案を公表するとした一方で、労組重視の姿勢を鮮明にしており、経営者からは企業への負担増が懸念されています。

また、スターマー政権には政治資金スキャンダルも出てきており、支持率は低下し政局不安からポンドの上値が重くなってきています。

今後の英政権の支持率に注目です。

 

 

 

3)要人発言

 

次回の金融政策発表に向けて、各要人発言の内容に注目です。

 

FRBは9月FOMCで年内利下げの見通しを0.5%(0.25%×2回)としています。

ターミナルレート(利上げの最終水準)を2.9%としています。

現在の金利が4.75%~5.00%なので、ターミナルレートまで2.00%の利下げ(0.25%×8回)となります。

今年0.5%利下げを実施するのであれば、来年1.5%(0.25%×6回)の利下げを進めるのか、利下げペースについてどのようは発言が出てくるのか注目です。

また、今週は米雇用指標やISMなどの景況感指標が予定されています。

特に週末の雇用統計はFRBも注目していることから、指標結果を受けて発言内容に変化が出てくるのかにも注目しておきたいと思います。

 

ECBは10月の理事会で利下げがあるのか、それとも据え置きなのか、発言内容に注目です。

先日の理事会後、0.25%利下げと据え置きで発言が分かれているため、どちらの発言が優勢となってくるのか、指標結果などを受けて発言内容に変化が出てくるのか注目です。

 

英中銀はインフレの高止まりから利下げには慎重な姿勢を示しています。

先日のMPC(金融政策決定会合)で、9名中8名のメンバーが据え置きを支持しています。

これから、11月のMPCに向けて利下げ支持がどこまで増えていくのか発言なように注目したいと思います。

 

日銀は年内の追加利上げがあるのか、発言内容に注目です。

予想では年内追加利上げと、追加利上げは来年に持ち越しとの予想が分かれています。

年内追加利上げの期待が進めば、再度円高が進む可能性があるので注目しておきたいと思います。

また、石破新政権を受けて、日銀の対応に変化が出てくるのかにも注目です。

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

10月4日(金曜日)

 

15:30 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

15:35 EUR シムカス・リトアニア中銀総裁、カザークス・ラトビア中銀総裁、ミュラー・エストニア中銀総裁発言

16:00 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁、エスクリバ・スペイン中銀総裁発言

16:55 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言

19:00 EUR デギントスECB副総裁発言

21:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給

22:00 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

23:00 CAD カナダIveyPMI

23:30 USD グールズビー・シカゴ連銀総裁発言

 

 

10月5日(土曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

10月6日(日曜日)

 

豪州サマータイムに移行

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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