2025年3月5日
ADP雇用統計、ISM非製造業景況指数に注目! 「3月5日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は米国がカナダやメキシコ、中国に対して予定通りに関税措置を発動したと発表。
中国は米国が中国を対象として関税措置を発動したことに対
「米
本日はADP雇用統計やISM非製造業景況指数など重要指標が予定されているので注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
スイスCPI(消費者物価指数)
スイス中銀は政策金利についてマイナス金利の可能性も排除できないとしています。
CPIの結果が弱ければスイス中銀の追加利下げの追い風となり、スイスフラン売りが進むのではないかと思います。
ただ、ウクライナ問題やトランプ関税リスクなどからリスク回避のフラン買いが進む可能性もあるので、利下げ期待によるフラン売りが続かない可能性には注意しておきたいと思います。
ADP雇用統計
週末の雇用統計の先行指標としてADP雇用統計に注目。
年内2回の利下げ予想から、年内3回利下げ予想に進んできていますが、雇用統計の結果が強い結果となれば再度2回利下げ予想に後退する可能性があります。
予想よりも強い結果が出てくるのか、弱い結果が出てくるのか注目したいと思います。
ISM非製造業景況指数
米国の経済は少しづつ後退してきているのではないかと注目されています。
ISM非製造業景況指数は「50」を分岐点に、上回れば好景気、下回れば景気後退を見通してることとなります。
米国は消費大国でGDPのうちサービス業が占める割合が高いため、サービス業(非製造業)が重要になります。
ISM非製造業景況指数が予想以上に悪化していた場合は追加利下げ期待につながり、ドル売りが進むのではないかと思います。
2)リスク要因
関税リスク
トランプ大統領はカナダやメキシコ、中国に対しての関税について4月に先送りすると言っていましたが、先週SNSで3月4日に関税を発動すると発信しました。
関税を外交・交渉の材料として使っているトランプ大統領は、関税の発動について二転三転しています。
3月4日に関税発動にサインしましたが、今度は4月2日に関税調整との話も出てきました。
中国やカナダは米国の関税に対して報復関税を発表しています。
その他、欧州(EU)に対しても関税を課すとしており、どのような内容や日程になるのか注意しておきたいと思います。
ウクライナ問題
先週末にゼレンスキー大統領とトランプ大統領の会談が行われましたが、口論となり決裂しました。
これにより、今後の米国のウクライナ支援に変化が出てくるのか、トランプ大統領とプーチン露大統領が近づくのか、ウクライナを取り巻く環境に注目です。
米国がウクライナ支援をやめるとなると欧州の負担が大きくなり、ロシアは優位になる可能性があります。
そうなるとウクライナ問題によるリスクが高まる可能性があるので注意しておきたいと思います。
昨日ウクライナとトランプ大統領は、再度ウクライナの鉱物資源取引の話が持ち上がっています。
このままウクライナと米国の間で話がまとまるのかに注目しておきたいと思います。
通貨安発言
トランプ大統領は「日本と中国が
これを受けてドル円は大きく下落しました。
トランプ大統領はドル安のほうが米国の競争力が高まることからドル安を好みます。
今後も日本や中国に対して、もしかすると欧州に対しても通貨安政策に関する発言が出てくるかもしれません。
発言を受けて為替市場が大きく反応することもあるので注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
3月5日(水曜日)
中国全国人民代表大会(全人代)開幕(北京)
16:30 CHF スイスCPI(消費者物価指数)
17:50 EUR フランス総合・サービス業PMI(改定値)
17:55 EUR ドイツ総合・サービス業PMI(改定値)
18:00 EUR ユーロ圏総合・サービス業PMI(改定値)
18:30 GBP 英総合・サービス業PMI(改定値)
22:15 USD ADP雇用統計
23:30 GBP ベイリーBOE総裁、ピルBOE主席エコノミスト、グリーンBOE外部理事発言
23:45 USD 米総合・サービス業PMI(改定値)
3月6日(木曜日)
00:00 USD ISM非製造業景況指数
00:30 USD 原油在庫量
04:00 USD ベージュブック(地区連銀経済報告)