ADP雇用統計と中東リスクに注目! 「10月2日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年10月2日

ADP雇用統計と中東リスクに注目! 「10月2日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

石破首相は「デフレ脱却の実現に向けて金融緩和の基本的な基調は維持されるべき」との考えを表明するとともに、「金利についてとやかく申し上げないが注意深く見守る」「日銀との意思疎通の上、手法は日銀にゆだねられるべき」などの見解を示したことでマーケットは円売りで反応しました。

 

昨日はISM製造業景況指数やJOLTS求人件数が市場予想を上回る結果となりましたが、発表直前に「イランはイスラエルへの弾道ミサイル攻撃を準備している」と報じられていたことからリスクオフの円買いが強く、ドル円は下落しました。

 

その後、イランがイスラエルに向けてミサイルを発射したことが伝わるとリスクオフの円買いが進みドル円は一時142.98円と日通し安値を記録しました。

 

ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁に続いて、ECB当局者から追加利下げに前向きな発言が伝わると、欧州長期金利の低下とともにユーロの上値は重くなりました。

 

本日はADP雇用統計が予定されています。

ただ、マーケット全体としては中東リスクによるリスクオフに注目しておきたいと思います。

目次

◎本日の注目点

 

1)リスク要因

 

ウクライナ情勢・中東情勢

イランからイスラエルに向けて100発以上(一部では数百発との報道も)の弾道ミサイルが発射されました。

多くのミサイルは迎撃されたようですが、一部は着弾したようです。

今後、イスラエルが報復行動に出るのかに注目が集まっています。

Bloombergの報道によると「少なくともイスラエルとヒズボラの全面戦争が始まる瀬戸際にある。そうなればレバノンには壊滅的な被害が及び、イスラエルには多大な苦痛が伴うだろう」「イランが参戦すれば、中東全域にリスクが及ぶ」と中東全域のリスクオフが懸念されています。

また、ウクライナには米英から兵器が支援されたとの話もあります。

今後、ロシアとウクライナの対立が激化し、リスクオフが進む可能性には注意しておきたいと思います。

 

 

 

 

解散総選挙・石破ショック

先週の自民党総裁選で高市早苗候補を逆転し、石破茂候補が新総裁となり石破総理・石破政権が誕生しました。

これから組閣となるのでしょうが、先に解散総選挙に踏み切るのではないかと予想されています。

石破総裁が誕生すると日経平均は暴落、為替は大きく円高がする無など、マーケットが大荒れとなっています。

週末には金融所得課税増税や法人税増税には消極的な発言をしていましたが、今後どのような発言が出てくるのか分かりません。

マーケットは悲観的に見ていることから、少しのキッカケとなる発言が出てくるだけで暴落・急変動が起こる可能性には注意しておきたいと思います

 

 

 

英政権

英国では7月に政権奪取したスターマー首相率いる労働党が党大会を開き、巨額の財源不足を補うために「増税と歳出削減」を重視した予算案を公表するとした一方で、労組重視の姿勢を鮮明にしており、経営者からは企業への負担増が懸念されています。

また、スターマー政権には政治資金スキャンダルも出てきており、支持率は低下し政局不安からポンドの上値が重くなってきています。

今後の英政権の支持率に注目です。

 

 

 

2)経済指標

 

ADP雇用統計

FRBはインフレが落ち着いてきていることから雇用市場に注目を移しています。

週末の雇用統計の前哨戦としてADP雇用統計の結果が弱い結果となれば、週末の雇用統計も弱い結果が出てくるのではないかとの観測に繋がり、利下げペースの加速期待に繋がるのではないかと注目しています。

 

 

 

3)要人発言

 

次回の金融政策発表に向けて、各要人発言の内容に注目です。

 

FRBは9月FOMCで年内利下げの見通しを0.5%(0.25%×2回)としています。

ターミナルレート(利上げの最終水準)を2.9%としています。

現在の金利が4.75%~5.00%なので、ターミナルレートまで2.00%の利下げ(0.25%×8回)となります。

今年0.5%利下げを実施するのであれば、来年1.5%(0.25%×6回)の利下げを進めるのか、利下げペースについてどのようは発言が出てくるのか注目です。

また、今週は米雇用指標やISMなどの景況感指標が予定されています。

特に週末の雇用統計はFRBも注目していることから、指標結果を受けて発言内容に変化が出てくるのかにも注目しておきたいと思います。

 

ECBは10月の理事会で利下げがあるのか、それとも据え置きなのか、発言内容に注目です。

先日の理事会後、0.25%利下げと据え置きで発言が分かれているため、どちらの発言が優勢となってくるのか、指標結果などを受けて発言内容に変化が出てくるのか注目です。

 

英中銀はインフレの高止まりから利下げには慎重な姿勢を示しています。

先日のMPC(金融政策決定会合)で、9名中8名のメンバーが据え置きを支持しています。

これから、11月のMPCに向けて利下げ支持がどこまで増えていくのか発言なように注目したいと思います。

 

日銀は年内の追加利上げがあるのか、発言内容に注目です。

予想では年内追加利上げと、追加利上げは来年に持ち越しとの予想が分かれています。

年内追加利上げの期待が進めば、再度円高が進む可能性があるので注目しておきたいと思います。

また、石破新政権を受けて、日銀の対応に変化が出てくるのかにも注目です。

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

10月2日(水曜日)

 

15:30 JPY 植田日銀総裁発言

16:15 EUR デギントスECB副総裁発言

18:30 EUR レーンECB専務理事兼主席エコノミスト、カザークス・ラトビア中銀総裁発言

18:45 EUR シムカス・リトアニア中銀総裁発言

20:00 EUR エルダーソンECB専務理事発言

21:15 USD ADP雇用統計

22:00 USD ハマック・クリーブランド連銀総裁発言

23:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言

23:05 USD ムサレム・セントルイス連銀総裁発言

23:30 USD 原油在庫量

 

 

10月3日(木曜日)

 

00:00 USD ボウマンFRB理事発言

01:45 EUR シュナーベルECB専務理事発言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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