Brexit・政策金利発表・要人発言・重要指標・リスク要因と忙しくなりそうな1週間! ~10月28日週の注目点とイベントスケジュール~

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2019年10月27日

Brexit・政策金利発表・要人発言・重要指標・リスク要因と忙しくなりそうな1週間! ~10月28日週の注目点とイベントスケジュール~

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週は英国とEUのヘッドライン・発言に振り回される1週間でした。

散々振り回された挙句、何も決まらず今週に持ち越した感じがします。

 

今週も、Brexit交渉関連に振り回されそうな気がしますが、月末・月初の週でもあるためBrexit交渉関連ばかりを注視していくわけにもいかず、忙しい1週間となりそうな気がします。

 

 

目次

◎今週の注目点

 

1)Brexit交渉

 

10月31日で離脱することは限りなく難しい状況となりました。

現在は、以下の2点の決定待ちです。

 

1.ジョンソン首相は「11月6日解散、12月12日の総選挙」を28日の議会で提案・採決(2/3の賛成で解散総選挙)

2.EUは離脱期限の延期は原則認める方針だが、延期期間については29日に決定延期

 

今週、上記が決まってくると思います。

メインシナリオは、1月31日まで離脱期限の延期+12月の解散総選挙ではないかと思っています。

ただ、解散するまでは離脱協定案の審議は続けられるということなので、それまでに離脱協定案承認にならないかも期待しています。

ともに、ポンドにとってはポジティブな内容となりポンド買いになるのではないかと期待しています。

 

限りなく可能性は低いですが、合意なき離脱の可能性も残っています。

もし仮に、合意なき離脱の可能性が急浮上してきた場合はポンド売り、合意なき離脱となればポンド暴落となるのではないかと思います。

Brexit国民投票の時も、無いだろうと思われた離脱が可決された過去があるだけに、合意なき離脱の可能性も注意しておきたいと思います。

 

 

 

2)政策金利発表

 

今週は3つの中銀から政策金利が発表されます。

 

カナダ(BOC)政策金利

カナダは、据え置きが予想されています。

主要通貨の中で、緩和政策に振れていない中立スタンスの通貨なので、声明文と記者会見で今後ハト派にシフトするのか!?

それとも中立を保つのか!?

タカ派に振れて利上げ期待が出てくるのか!?

注目しています。

 

FOMC政策金利

前回の会合でも、利下げは保険・予防的という言葉が使われ、継続利下げという位置づけではありませんでした。

ただ、前回会合後の経済指標でも、弱い結果が出てきています。

このことから、今回のFOMCでも利下げが予想されています。

(一部据え置き予想が出ているところも…)

 

今回の注目は、前回会合で利下げ反対していたメンバーの動向と、声明文・記者会見で12月の利下げについてどのように見通しているかです。

12月利下げについては、まだ織り込まれていない為、利下げとなればドル安に繋がるのではないかと思われます。

逆に12月利下げを否定すれば、米中関係の改善が見込めている状況で、年末のドル需要・ドル買いに動きやすくなるのではないかと思います。

 

あまりサプライスがないFRBが、サプライズで据え置きを選択した場合、大きくドル買いが起こる可能性があります。

心のどこかで期待しながら注視しておきたいと思います。

 

あと、積極的利下げは期待できないことから、記者会見後などにトランプ砲が出てこないか、こちらも注意しておきたいと思います。

 

日銀金融政策決定会合

先日までは、追加緩和があるのではないかと言われていましたが、直近になって緩和は見送るのではないかと言われています。

所費増税の影響や、追加緩和の可能性などに注目しておきたいと思います。

追加緩和の延期ではなく、追加緩和の余地なしと受け止められれば円高になる可能性もあります。

声明文・記者会見に注目したいと思います。

 

 

 

3)要人発言

 

今週は、要人発言が多数予定されています。

カナダ・米国・日本の政策金利発表後の記者会見は元より、その他重要要人の発言も多数あります。

また、EU/英国はBrexit交渉関連の発言が多数出てくると思います。

要人発言の予定はしっかりとチェックし、また急遽の発言があるのではないかと気を付けておきたいと思います。

 

 

 

4)経済指標

 

今週は月末・月初の週なので重要指標がたくさんあります。

 

・米国は、ISMにADP・NFP雇用統計・GDP

・ユーロ圏では、HICP(消費者物価指数)やGDP・消費者信頼感指数・失業率など

・英国では製造業PMI

・カナダはGDP

・豪州は四半期CPI(消費者物価指数)

・中国は財新製造業PMIと中国製造業PMI

 

など、どれも大きく動く可能性がある経済指標となっています。

発表時間と、予想値などに注意しておきたいと思います。

 

 

 

5)その他リスク要因

 

・Brexit交渉

・米国による対EU報復関税発動

・イタリアやフランスの予算案問題

・米中関係

・トルコのシリア侵攻

・香港デモ

・サウジ、イラン、イスラエル、中東問題

・北朝鮮

・IS(イスラム国)

 

週末に米国が軍事作戦でIS最高指導者バグダディ容疑者を殺害したと報じられています。

また、この件に対し、トランプ大統領は重大発表があると言っています。

どんな発言があるのか、今度こそ本当なのか、注目です。

 

また、米中関係も、ペンス副大統領はかなり気を使った発言だった人の関わらず、中国側は反発の発言が出てきています。

最近は中国が強気、米国が弱気になってきているように思えます。

トランプ大統領が怒りの、ちゃぶ台返しがないか注意しておきたいと思います。

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

10月27日(日曜日)

 

欧州・英国がサマータイム終了、標準時へ移行

ドイツ・テューリンゲン州議会選挙

 

 

10月28日(月曜日)

 

ジョンソン首相による解散総選挙提案

 

18:00 EUR ユーロ圏マネーサプライ

 

 

10月29日(火曜日)

 

00:00 EUR ドラギECB総裁発言

02:00 GBP テンレイロBOE外部理事

15:45 AUD ロウRBA総裁発言

18:50 EUR ヴァイトマンドイツ連銀総裁発言

23:00 USD 米消費者信頼感指数

 

 

10月30日(水曜日)

 

09:30 AUD 豪四半期CPI(消費者物価指数)

17:55 EUR ドイツ失業率

19:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数

21:15 USD ADP雇用統計

21:30 USD 米GDP速報値

22:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)

23:00 CAD カナダ政策金利・声明文発表

 

 

10月31日(木曜日)

 

ドラギECB総裁が任期満了、ラガルド新総裁が就任
ASEAN(東南アジア諸国連合)関連首脳会議(バンコク、11月4日まで)

 

00:15 CAD ポロズBOC総裁発言

00:30 USD 原油在庫量

02:00 EUR ラウテンシュレーガーECB専務理事発言

03:00 USD FOMC政策金利・声明文発表

03:30 USD パウエルFRB議長記者会見

06:45 NZD NZ建築許可件数

09:00 NZD NBNZ企業景況感指数

09:30 AUD 豪建築許可件数

10:00 CNY 中国製造業PMI

12:00前後 JPY 日銀政策金利・声明文発表

15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見

16:00 EUR ドイツ小売売上高・スペインGDP

16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)

17:00 EUR デギントスECB副総裁発言

19:00 EUR イタリアHICP(消費者物価指数)

19:00 EUR ユーロ圏GDP・HICP(消費者物価指数)

20:00 EUR イタリアGDP

21:30 USD PCEデフレーター

21:30 CAD カナダGDP

22:45 USD シカゴ購買部協会景気済数

 

 

11月1日(金曜日)

 

ASEAN(東南アジア諸国連合)関連首脳会議(バンコク、11月4日まで)

 

00:30 CHF ジョーダンSNB総裁発言

10:45 CNY 財新製造業PMI

16:00 TRY トルコ製造業PMI

16:30 CHF スイスCPI(消費者物価指数)

18:30 GBP 英製造業PMI

21:30 USD NFP雇用統計・失業率・平均時給

22:45 USD 米製造業PMI

23:00 USD ISM製造業景況指数

 

 

11月2日(土曜日)

 

ASEAN(東南アジア諸国連合)関連首脳会議(バンコク、11月4日まで)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

02:00 USD クラリダFRB副議長・クウォールズFRB副議長発言

03:30 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言

 

 

11月3日(日曜日)

 

米国サマータイム終了、標準時に移行

ASEAN(東南アジア諸国連合)関連首脳会議(バンコク、11月4日まで)

 

 

 

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