2023年7月11日
CPI(消費者物価指数)発表を控えて要人発言に注目! 「7月11日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はNY連銀が発表した期待インフレ率が低下したことで金利が低下しドル売りが進みました。
また、FRBの副議長で銀行監督を担当しているバーFRB副議長が銀行の規制強化について前向きな発言をしたことから、景気後退懸念に繋がりドル売りが加速し、ドル円は141.28円まで値を下げました。
明日に米CPI(消費者物価指数)を控えて、金融政策に関するに注目しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)経済指標
英雇用統計
主要通貨の国でダントツにインフレが高止まりしているのが英国です。
その英国インフレの大きな要因として人出不足による人件費高騰があります。
雇用統計でどの程度雇用市場にゆるみが出てきているのか確認することに加えて、人件費に直結する平均賃金がどの程度伸びているのか注目です。
市場予想を上回る平均賃金が出てくるようであればポンド買いが進む可能性があるので注目です。
ただ、英国はインフレと景気後退が同時におこるスタグフレーション懸念が高まっています。
景気後退が強く意識される展開となればポンド売りが進む可能性があるので、株価と値動きにも注目しておきたいと思います。
2)要人発言
主要中銀は追加利上げをするのか、利上げ停止にするのか、年内もしくは来年のどこかで利下げするのか、政策判断の違いが出てくるタイミングです。
特に米英欧で違いが出てくることで大きな値動きに繋がる可能性があります。
金融政策に影響力を持った要人の発言には注意しておきたいと思います。
また、日銀に関してはYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正に注目が集まっています。
先週、内田真一日銀副総裁が
「長短金利操作(YCC)の見直しは金融仲介や市場機能に配慮しつつ、バランスをとって判断していきたい」
と発言したことで、YCC(イールドカーブ・コントロール)の見直しが出るのではないか!?
との思惑から円買いが進んでいるとの見方が強くなっています。
本来は植田日銀総裁に代わるタイミングで金融政策の方針転換があるのではないかと思われていたことから、7月の日銀でYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正が出るのではないかとの思惑に繋がっているようです。
金融政策に関する要人発言に注目です。
◎本日のイベントスケジュール
7月11日(火曜日)
NATO首脳会議
09:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数
15:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(改定値)
15:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金
17:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
18:00 EUR ユーロ圏・ドイツZEW景況感指数
7月12日(水曜日)
02:00 USD 米3年債入札
11:00 NZD RBNZ理事会・政策金利・声明文発表
12:00 NZD オアRBNZ総裁発言(記者会見)