2023年6月28日
ECBフォーラムでの中銀総裁発言に注目! 「6月28日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日、タカ派姿勢が強調されたユーロが買いが進み、大規模な金融緩和を維持する日銀との金融政策の差からユーロ円は一時157.94円と2008年9月以来約1
本日は中銀総裁が集まるジャクソンホール・シンポジウムに次いで注目されるECBフォーラムが予定されています。
日米欧英の中銀総裁のディスカッションが予定されていることから、要人発言に注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)要人発言
先週、先々週と主要中銀の金融政策発表ラッシュを終えて、注目は次の金融政策に向かっています。
米国は7月の追加利上げに加えて、年内2回の利上げを織り込む展開。
ECBは年内2~3回の利上げを織り込む展開。
英国は先週の金融政策でサプライズの0.5%利上げを発表し、利上げペースを加速させており、あと何回の利上げを行うのか注目されています。
日銀はYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正の可能性に注目されています。
このように各中銀によって注目される部分は違うものの、金融政策確認のための材料として要人発言に注目が集まっています。
ECBフォーラムでは中銀総裁のディスカッションも予定されており、大きな根動きに繋がるのではないかと注目しています。
2)経済指標
豪CPI(消費者物価指数)
豪州は昨年末にインフレのピークから少しづつインフレは低下していましたが、4月から再度上昇基調になりました。
このインフレを抑制するためにRBAは一時停止していた利上げを再開し、追加利上げを決定しました。
今回発表されるCPI(消費者物価指数)が市場予想を上回る結果となるようであれば、追加利上げの追い風になるのではないかと注目しています。
豪小売売上高
RBAの追加利上げのためにも強い経済が必要です。
小売売上高が強ければ、追加利上げでも豪州景気が持つのではないかと追加利上げの追い風になると思います。
また、小売売上高が強いということは消費が強く、物価上昇の要因になりやすいと考えられるのではないかと思います。
CPI(消費者物価指数)ほどではないですが、小売売上高にも注目しておきたいと思います。
3)リスク要因
日銀介入リスク
ドル円は約10日で4円上昇しており、介入警戒水準の140円台後半に近づいています。
段階的に口先介入の警戒感が高まり、口先介入が数回出てくるとその後は実弾介入の可能性が警戒される展開になるのではないかと注目しています。
どこまで警戒リスクが高まるか注目しながら、ドル円の動き確認していきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
6月28日(水曜日)
ECB中央銀行フォーラム
10:30 AUD 豪CPI(消費者物価指数)
15:00 EUR ドイツGfk消費者信頼感指数
19:30 GBP ピルBOE主席エコノミスト発言
22:30 USD パウエルFRB議長、ラガルドECB総裁、ベイリーBOE総裁、植田日銀総裁発言(ECBフォーラムで講演)
23:30 USD 原油在庫量
6月29日(木曜日)
EU首脳会議
01:00 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言
02:00 USD 米7年債入札
10:30 AUD 豪小売売上高