ECB理事会、カナダ中銀から金融政策発表! 「4月19日週の注目点とイベントスケジュール」

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2021年4月18日

ECB理事会、カナダ中銀から金融政策発表! 「4月19日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

先週は方向感に乏しい1週間でした。

マーケットが注目している米金利は1.6%を割り込んで、一時1.55%まで低下しました。

米金利と相関が高くなっている米ドルは下落、相対的にユーロは上昇し、ユーロドルは大きな節目1.200ドルまで上昇してきています。

 

ビットコインは一時700万円超え、年内に1ビットコイン=1000万円も現実味を帯びてきました。

 

今週は金融政策発表や経済指標もいくつか予定されていて、方向感が出てくる通貨もあるのではないかと期待しています。

 

目次

◎今週の注目点

 

1)政策金利発表

 

ECB理事会

注目度:やや高い

織込み度:据え置きをほぼ織り込んでいる

バイアス:米金利相場

今週の理事会では政策金利、緩和政策ともに据え置きが予想されています。

注目は緩和縮小時期とユーロ高についてです。

一部のECB理事の中からは、年内もしくは来年の早い時期に緩和の縮小を発言する声も出てきています。

仮に緩和の縮小時期について触れられればユーロ高に反応するのではないかと思います。

また、最近は米金利の上昇が一服しドルが売られる展開となると、相対的にユーロが買われユーロ高になっています。

このユーロ高について、懸念を発言するのかにも注目です。

個人的予想では緩和の終了時期には触れず、さらなる緩和の可能性に触れ、ユーロ高を懸念して、ユーロの上値を重くするのではないかと見ています。

 

 

カナダ中銀

注目度:やや高い

織込み度:据え置き(現状維持)を織り込み済み

バイアス:ややカナダドルの上値重い

カナダ中銀は前回の政策発表以降に、コロナ禍に対応するための緊急緩和政策の終了を発表しました。

通常の緩和政策は継続するとの事でしたが、先日の雇用統計でカナダ雇用はかなり良い状況となってきていることから、通常の緩和政策の縮小時期について触れるなど出てこないか注目しています。

カナダでは低金利政策により住宅価格が上昇していています。

また、コロナ禍で停滞していた経済は回復傾向にあり、雇用状況もかなり改善してきています。

ただ、ワクチン接種は米国や英国に比べ遅れていて、コロナの再拡大懸念は残っています。

主要産業である原油市場は上値が重くなり、60ドル付近を前後しています。

このような状況から、通常の緩和政策の縮小には触れないと見られていますが、仮に縮小時期に触れた場合はサプライズでカナダドルが買われるのではないかと注目しています。

今回の政策発表内容が現状維持の場合にカナダドルがどのような反応を示すのか、カナダドルの反応を見て上昇圧力が強いのか、下落圧力が強いのか見極めたいと思います。

 

 

2)製造業・サービス業・総合PMI

 

ワクチン接種の進捗状況が経済回復期待に繋がっていると思われる状況で、米国や英国はワクチン接種が進んでいることから景況感は良い結果が期待されています。

逆に欧州ではワクチン接種が遅れていて、フランスやドイツではロックダウンについての報道が出てきていることから、景況感が予想を下回るのではないかと懸念されています。

今週の製造業・サービス業・総合PMIは速報値なので、予想と結果が大きく乖離する可能性があるので、発表後の値動きに注目です。

上記のように英米は予想を上振れた場合、欧州は予想を下振れた場合にはどのくらい動くのか?

逆に結果が乖離した場合は、サプライズとなるのか?

注目しています。

 

 

 

3)リスク要因

 

先週末に日米首脳会談が開催され、台湾問題が共同声明に盛り込まれました。

日米豪印の4カ国による中国包囲網を強化し、対中圧力を強めていくことが予想される中で、貿易面で中国依存度が高い豪州に対して中国はすでに関税を課すなど圧力をかけていています。

また、米国などは台湾に半導体製造で依存している状況から、中国は対米報復として台湾に圧力をかけることも考えらます。

中国が今後どのような報復行動に出てくるのか注目です。

 

また、バイデン政権は対中だけでなく、対露制裁も発表。

今後は米露リスクも出てきました。

ロシアはウクライナとの問題もあり、地政学的に欧州とのリスクもあります。

ロシアの天然ガスをドイツに送るパイプライン「ノルドストリーム2」に対して米国は制裁を発表しています。

ロシアとのパイプラインを進めるドイツは米国との関係が注目されます。

 

その他にも中東ではイランとイスラエルが衝突していて、軍事衝突が懸念されています。

このようにリスク要因が多数潜在していて、いつマーケットに大きな影響を与える問題に発展するか要注意です。

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

4月19日(月曜日)

 

08:50 JPY 日本貿易収支

17:00 EUR ユーロ圏経常収支

21:15 CAD カナダ住宅着工件数

 

 

4月20日(火曜日)

 

10:30 AUD RBA理事会議事要旨

15:00 GBP 英雇用統計・失業率・平均賃金

 

 

4月21日(水曜日)

 

07:45 NZD NZCPI(消費者物価指数)(1~3月期)

10:30 AUD 豪小売売上高

15:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)

17:05 GBP ラムスデンBOE副総裁発言

19:30 GBP ベイリーBOE総裁発言

21:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)

23:00 CAD カナダ中銀(BOC)政策金利・声明文発表

23:30 USD 原油在庫量

 

 

4月22日(木曜日)

 

00:00 CAD マックレムBOC総裁記者会見

02:00 USD 米20年債入札

10:30 AUD NAB景況感指数

20:45 EUR ECB理事会・金融政策・声明文発表

21:30 EUR ラガルドECB総裁記者会見

21:30 USD 米新規失業保険申請件数

21:30 CAD カナダ新築住宅価格指数

23:00 USD 米中古住宅販売戸数

23:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)

 

 

4月23日(金曜日)

 

08:30 JPY 日本CPI(消費者物価指数)

15:00 GBP 英小売売上高

16:15 EUR フランス製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

16:30 EUR ドイツ製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

17:00 EUR ユーロ圏製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

17:30 GBP 英製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

22:45 USD 米製造業・サービス業・総合PMI(速報値)

23:00 USD 米新築住宅販売戸数

 

 

4月24日(土曜日)

 

02:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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