2021年3月11日
ECB理事会、声明とスタッフ予想に注目! 「3月11日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目の米10年債入札の結果が堅調だったことや、米CPI(消費者物価指数)の結果が予想を下回る結果となったことから、米金利は低下しドル売り要因となりました。
米議会では、上院で修正されたバイデン政権が進める追加経済対策案1.9兆ドルが下院で再可決、12日にバイデン大統領がサインをして法案成立となる見通しとなりました。
カナダでは金融政策が発表され、予想通り現状維持が発表されました。
注目していた声明では追加緩和の可能性には触れられず、GDPの見通しは上方修正されました。
ただ長期の緩和政策と低金利は示唆され、雇用に対する懸念や一時的な物価上昇について触れられていました。
明日、カナダでは雇用統計が発表されるので、マーケットの反応が出てくるのではないかと思われます。
目次
◎本日の注目点
1)ECB理事会
織込み度:据え置きを織り込み済み
注目度:高い
バイアス:米ドル買いによりユーロ売り圧力が多少あり
ポイント:「金利高・インフレ圧力・マイナス金利の深掘り・追加緩和」について
今回の理事会では最近の金利高についてと、追加緩和・マイナス金利の深掘りについて、どのように触れられるか注目です。
各国の金利が上昇する中で欧州の金利も上昇していますが、ECBの要人からは金利高を懸念する発言が続いています。
ユーロ高についても懸念発言が出ていることから、ハト派な内容になるのではないかと思われます。
また、3月はスタッフ予想の発表が予定され、一部報道では「インフレ上昇は一時的との見解が示されるされる」とあり、今後のユーロ圏の経済見通しについての発言に注目が集まります。
ある程度ハト派な内容になることは織り込み済みなので、想定よりもタカ派だった場合にどのくらいユーロが上昇するのかに注目しています。
大きく上昇するようであれば方向感がつかめませんが、タカ派な内容になったのにユーロが上昇しなかった場合はユーロ売り圧力が強いのではないかと思われ、ユーロ売り戦略に繋がるのではないかと見ています。
2)米金利
本日は米30年債の入札が予定され、米金利の動向に注目です。
昨日は注目の10年債入札が堅調な結果になり、米金利は低下しました。
また、CPI(消費者物価指数)の結果が予想を下回る結果だったことも米金利低下の材料となっています。
ただ、昨日米議会では下院でバイデン政権が進める追加経済対策案1.9兆ドルが可決し、12日にはバイデン大統領がサインして法案成立となる見通しです。
現在の米国の債務状況に1.9兆ドルの債務が上乗せされると、米国債の格下げに繋がるのではないかとの噂が出てきています。
このような噂や、本日の30年債入札により米金利が再度上昇しないか注目。
米金利の上昇・下落が、米ドル買い・米ドル売りに繋がると注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
3月11日(木曜日)
21:45 EUR ECB理事会・金融政策発表
22:30 EUR ラガルドECB総裁記者会見
22:30 USD 米新規失業保険申請件数
3月12日(金曜日)
03:00 USD 米30年債入札
03:30 USD シェンブリBOC副総裁発言
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