2022年3月10日
ECB理事会、ECB首脳会談、トルコ・ウクライナ・ロシア外相会談、米CPI(消費者物価指数)…今週のヤマ場の1日! 「3月10日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日はロシア・ウクライナの停戦期待からリスクオフが後退し、ユーロが大きく上昇しています。
本日のECB理事会を控えて、ポジション調整との噂もあります。
本日は注目のECB理事会に加え、米CPI(消費者物価指数)、ECB首脳会談、トルコ・ウクライナ・ロシア外相会談と今週の注目イベントが夕方から夜にかけて集まっています。
ボラティリティもかなり高く、方向感も掴みづらい展開が予想されます。
リスク管理には注意しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)ECB理事会
注目度:かなり高い
織り込み度:据え置きを織り込み済み
バイアス:ユーロ安
ポイント:インフレ対応の引き締め加速か、景気後退を懸念から引き締め後退か
ウクライナ情勢を抜きにしても物価高が進んでおり、年内利上げの可能性が進んでいました。
このことでユーロ買いが進んでいましたが、ウクライナ情勢により状況が一変しています。
ロシアがウクライナに進攻したことで欧米諸国はロシアに対して制裁を科し、天然ガスや原油価格が上昇しています。
このことで欧州の物価は大きく上昇する可能性が高くなっています。
ECBが物価高を抑える為に引き締めを加速させるようであれば、ウクライナ情勢が落ち着けばユーロ買いが再開するのではないかと考えています。
ただ、ECB理事会メンバーからは景気後退を懸念して、引き締めを急ぐべきではないとの発言も出てきており、ウクライナ情勢が逼迫するようであればユーロ売りが加速するのではないかと考えています。
本日のECB理事会でどのような景気・インフレ見通しが出てくるのか、物価上昇を意識しているのか、景気後退を意識しているのか、緩和か引き締めか、声明文や記者会見に注目です。
2)米CPI(消費者物価指数)
本日は注目のCPI(消費者物価指数)が発表されます。
昨日、サキ米大統領報道官は「明日のインフレ指標は高い数字が出るとみている」と発言しています。
予想を大きく上回るような結果が出てくると年内の利上げ回数が追加されるのではないかと注目しています。
3)ウクライナ情勢
ウクライナ情勢は停戦期待からリスクオフが後退、本日のトルコ・ウクライナ・ロシアの外相会談に期待が高まっています。
外相会談で停戦に繋がるような内容になれば、今まで売られてきたユーロの買い戻しが強くなるのではないかと注目しています。
また、本日はECB首脳会議も予定されていて、ロシアに対する追加制裁が出てくるかにも注目です。
ドイツはロシア産エネルギーに関する制裁には反対していますが、中東欧のいくつかの国からはロシア産エネルギーに制裁を科すべきとの要望が出てきています。
ウクライナ情勢がどのような展開になるのか注目です。
また、ネガティブな内容が出てきた場合に、どのくらいリスクオフになるのかに注目。
マーケットの反応が鈍くなってきた場合は、ウクライナ情勢を織り込んでいると思われ、リスクオフの終わりが近いのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
3月10日(木曜日)
EU首脳会議
トルコ・ウクライナ・ロシア外相会談
21:45 EUR ECB理事会・政策金利・声明文・スタッフ予想発表
22:30 EUR ラガルドECB総裁記者会見
22:30 USD 米CPI(消費者物価指数)・失業保険申請件数
3月11日(金曜日)
03:00 USD 米30年債入札
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