2020年10月29日
ECB理事会で追加緩和は出てくるか!? 「10月29日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
ドイツでは一部の外出規制、フランスでは30日間のロックダウン、その他欧州各国で外出規制や飲食店などの営業規制が出ています。
このことから欧州株は大きく下落し、ユーロも下落しています。
米国でもコロナ感染拡大している状況で、影響の大きい航空業界ではボーイングがリストラを進めると発表するなど経済に影響が出始め、ダウ平均は-900ドル超の下落となっています。
追加の景気対策案が決まらないことで、航空業界への支援がいかないことも影響していると思われ、大統領選挙後まで追加の景気対策が決まらないと、このような企業が出てきて株価下落に繋がると思われます。
目次
◎本日の注目点
1)ECB理事会
本日はECB理事会が予定されていて、金融政策が発表されます。
予想では金利・緩和ともに据え置きが予想されていますが、欧州でコロナ感染が拡大していて景気後退懸念に対する先手を打って、追加緩和を行うのではないかとの見方が進んでいます。
以下の点が発表されればサプライズでユーロ売りに反応するのではないかと思います。
・PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の拡大(追加緩和)
・PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の期間延長
・マイナス金利の深掘り
また、据え置きであった場合は以下の点について声明文や記者会見で触れられるか注目しています。
以下の3点の年内変更の可能性
・PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の拡大(追加緩和)
・PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の期間延長
・マイナス金利の深掘り
その他、新型コロナ感染拡大についてや感染拡大によるロックダウンや外出規制について、ユーロ高懸念についてどこまで触れられるかも注目です。
2)米GDP
本日は7~9月期の米GDP速報値が発表されます。
大きな回復が期待されていますが、予想を大きく下回るようであれば株価は大きく下落すると思われます。
現在コロナの感染が再拡大している状況で、株価の上値が重くなっています。
経済回復過程にあった7~9月期が、想定よりも回復していなければ10月以降の景気に影響が出てくると思われ、株価に影響すると思われます。
また、本日は速報値なので予想と結果に乖離が出やすいので要注意です。
3)リスクオフ
米国では景気対策案が合意出来ないままなことと、コロナの感染拡大と死者数の拡大、欧州でもコロナ感染拡大と死者数の拡大から外出規制に繋がっていることから、欧米の株価は3~4%超の下落となっています。
リスクオフを測る指標として用いられるVIX指数は節目と言われる「40」を超えています。
リスクオフからドル買い、円買いが進んでいます。
この流れがいつまで続くのか!?
大統領選挙までリスクオフの流れが続くのか、本日も株価とVIX指数に注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
10月29日(木曜日)
12時前後 JPY 日銀金融政策決定会合・政策金利・声明文発表
15:30 JPY 黒田日銀総裁記者会見
17:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)
17:55 EUR ドイツ失業率
19:00 EUR ユーロ圏消費者信頼感指数
21:30 USD 米GDP(7~9月期)(速報値)・新規失業保険申請件数
21:45 EUR ECB理事会・金融政策・声明文発表
22:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)
22:30 EUR ラガルドECB総裁記者会見
22:30 CAD カナダ建築許可件数
23:00 USD 米中古住宅販売保留
10月30日(金曜日)
01:00 EUR ビルロワドガロー・フランス中銀総裁発言
岡ちゃんマンおススメ分析ツール
TradingView
数多くの通貨ペア、商品、債権、株価指数など取り扱っており、様々な分析が出来るプラットフォームです。
為替・株式・債券・商品など各マーケットは相関性があり、各マーケットを見比べることはトレードにとってプラスになります。
1枚のチャートに為替と株価指数や、為替と商品などを重ねて表示できるのは比較するときにとても便利です。
多くの機能は無料で使えるので試しに使ってみてはいかがでしょう!
SNS機能も付いているので、是非フォローしていただけたらと思います↓↓↓
https://jp.tradingview.com/u/okachanman/