ECB理事会に注目! 「9月12日の注目点とイベントスケジュール」

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2024年9月12日

ECB理事会に注目! 「9月12日の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日は日銀審議員が「先行き経済・物価の見通しが実現していくとすれば」という条件のもと「金融緩和の度合いを調整していく」との見解を示したことで、東京市場では円買いが優勢となりドル円は下落し、安値を更新したことでストップを巻き込みながら一時141円を割り込みました。

 

注目されていた米国のCPI(消費者物価指数)は前月比0.2%/前年比2.5%と予想の前月比0.2%/前年比2.6%を前年比で下回った一方で、エネルギーと食品を除くコア指数は前月比0.3%/前年比3.2%と予想の前月比0.2%/前年比3.2%を前月比で上回り、米連邦準備理事会(FRB)が注目しているスーパーコア(住居費を除くサービス)は2カ月連続で加速、結果を受けて米大幅利下げ観測が後退しました。

 

本日はECB理事会が予定されており、今後のユーロの方向性を確認するため注目しています。

目次

◎本日の注目点

 

1)金融政策

 

ECB理事会

注目度:かなり高い

織り込み度:0.25%利下げ織り込み済み

バイアス:ややユーロが底堅い

ポイント:今後の利下げ見通しとスタッフ予想

 

今回の理事会では前回に続き2会合連続で0.25%の利下げが予想されています。

今回の注目は、声明文や記者会見で今後の利下げ見通しについてアナウンスがあるのか、今回同時発表されるスタッフ予想(経済・物価見通し)の内容の2点です。

 

まずは声明文や記者会見で、今後の利下げ見通しについてどこまで確認できるのかに注目です。

年内の残り2会合で連続利下げなのか、0.5%利下げの可能性があるのか、来年の利下げ幅はどのくらいなのか、利下げペースを含めて利下げに関してどのような内容が出てくるのか注目です。

年内0.5%の利下げや、積極的・ハイペースな利下げなどのハト派な内容が出てきた場合はユーロの上値を抑えるのではないかと注目しています。

 

また、今回は四半期に一度のスタッフ予想(経済・物価見通し)が同時発表されます。

今回は物価よりも経済見通し、今後のユーロ圏が景気後退するのか、前回の見通しが下方修正されるのか注目しています。

経済見通しが下方修正されるようであれば、利下げ加速などECBがハト派に傾くのではないかと注目しています。

 

 

 

2)経済指標

 

米PPI(生産者物価指数)、失業保険申請件数

PPI(生産者物価指数)はCPI(消費者物価指数)の先行指標として注目されています。

物価が落ち着いてきている状況で、PPI(生産者物価指数)が順調に低下していれば今後もCPI(消費者物価指数)を落ち着いていくと受け止められ、利下げ観測の加速に繋がるのではないかと思います。

また、同時に発表される失業保険申請件数にも注目です。

物価が落ち着きつつあることでFRBは雇用市場に注目しています。

失業保険申請件数は毎週発表されるため、雇用指標の先行指標として注目されています。

失業保険申請件数の中でも継続申請が悪化していれば、失業率の悪化に繋がるのではないかと注目しています。

 

 

 

 

 

 

◎本日のイベントスケジュール

 

 

9月12日(木曜日)

 

10:00 JPY 田村日銀審議員発言

15:00 SEK スウェーデンCPI(消費者物価指数)

21:15 EUR ECB理事会・政策金利・声明文・スタッフ予想

21:30 USD 米PPI(生産者物価指数)、失業保険申請件数

21:45 EUR ラガルドECB総裁発言(記者会見)

 

 

9月13日(金曜日)

 

02:00 USD 米30年債入札

03:00 USD 米月次財政収支

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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