2023年1月19日
ECB理事会議事要旨と要人発言に注目! 「1月19日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は注目の日銀金融政策決定会合で現状維持を発表、国債などを担保に金融機関に
先週、読売新聞が「日銀が今週の会合で大規模緩和の副作用を点検する」と報じたことで、YCC(イールドカーブ・コントロール)の金利誘導幅変更や撤廃の期待が高まり円買いが進んでいました。
現状維持が発表されたことで買われていた円が売り戻され、ドル円は一時131.58円まで急伸しましたが、その後は日銀の政策修正観測は依然と
本日はECB理事会議事要旨の他に、ダボス会議での要人発言が多数予定されているので、発言で動くのではないかと注目しています。
目次
◎本日の注目点
1)要人発言
FRB
先週のCPI(消費者物価指数)の結果やミシガン大学の期待インフレ率が予想よりも低下していたことを受けて、FOMCメンバーのスタンスに変化が出てきているのか注目しています。
先週まではタカ派な内容が多く聞こえていましたが、ハト派な内容に変化するようであればドル売りが進むのではないかと思っています。
また、来週からはFOMC前のブラックアウト期間に入るので、次回FOMCの織り込みを確認するためにも今週の発言には注目です。
ECB
12月のECB理事会でラガルドECB総裁は景気後退よりも物価抑制を優先させると、タカ派姿勢を示しています。
欧州の物価高は米国以上で、利上げ開始も米国よりも遅かったことから、もう一時利上げを継続するのではないかと思っています。
ECBメンバーがそろってタカ派なのか、それとも物価より景気悪化を重要視するメンバーがいるのか、発言内容に注目です。
英中銀
英政府は緊縮財政で景気にブレーキをかけている状況です。
そのため12月の金融政策決定会合ではハト派姿勢を示しています。
9名のMPCメンバーの中には据え置きを支持したメンバーもいました。
2月の会合で利上げをするのか、据え置きなのか、どのくらいハト派がいるのか、英中銀MPCメンバーの政策スタンスに注目です。
今週は雇用統計やCPI(消費者物価指数)の結果を受けて、どのような発言が出てくるのかにも注目です。
日銀
今週最も注目されているのが日銀の動向です。
12月の日銀金融政策決定会合でサプライズのYCC(イールドカーブ・コントロール)の金利誘導幅変更でイッキに円高が進みました。
出口戦略の第1歩ではないかとマーケットは注目していますが、黒田日銀総裁は記者会見で出口戦略は否定しています。
日銀金融政策決定会合を挟んでどのような発言が出てくるのか、出口戦略(金融正常化)の観測に繋がるようなら円高が一気に進む可能性があるので注目です。
また、次期日銀総裁の行方と、候補者の政策スタンスにも注目です。
2)ECB理事会議事要旨
12月の理事会でラガルドECB総裁は利上げ継続、タカ派姿勢を示しました。
ECB理事会内でどれほどのタカ派がいるのか、物価優先よりも経済優先の理事がいなかったのか、議事要旨の内容に注目です。
12月の理事会後のECB理事会メンバーの発言はタカ派な内容が多かったので、ハト派な意見もあったという内容が出てきた場合はユーロの上値を抑えるのではないかと思います。
◎本日のイベントスケジュール
1月19日(木曜日)
ダボス会議(世界経済フォーラムの年次総会)
09:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率
19:30 EUR ラガルドECB総裁発言
20:00 TRY トルコ政策金利発表
21:30 EUR ECB理事会議事要旨
22:30 USD 米建築許可件数・フィラデルフィア連銀製造業景況指数・失業保険申請件数
23:00 USD コリンズ・ボストン連銀総裁発言
23:00 EUR クノット・オランダ中銀総裁発言
1月20日(金曜日)
01:00 USD 原油在庫量
02:00 EUR シュナーベルECB専務理事発言
03:15 USD ブレイナードFRB副議長発言
08:35 USD ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁発言