2022年12月14日
FOMCに注目! 「12月14日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日の米CPI(消費者物価指数)は予想を大きく下回り大きなドル売りが出てきました。
前月に続き今月も予想を下振れたことで、単月の結果ではなく物価高は落ち着いてきているのではないかと受け止められ、FRBも利上げペースを後退させるのではないかとの観測に繋がっています。
本日は注目のFOMCがあるので、FOMC前は様子見ムードが強くなり動きづらい展開、またFOMC前に調整の動きなど、難しい動きになるのではないかと思っています。
目次
◎本日の注目点
1)FOMC
注目度:かなり高い
織り込み度:0.5%利上げを織り込み済み
バイアス:ドルの上値重い
ポイント:ターミナルレート(利上げの最終水準)
今回のFOMCでは利上げ幅よりもターミナルレート(利上げの最終水準)に注目が集まっています。
そのため、ドットチャートに注目しています。
前回のドットチャート比べて上昇するのではないかと予想されています。
ターミナルレート(利上げの最終水準)は5.0%~5.5%くらいになるのではないかと予想されています。
記者会見でパウエルFRB議長はややタカ派な内容が予想されていますが、昨日のCPI(消費者物価指数)が下振れしたことでハト派な内容になるのかにも注目です。
記者会見やドットチャートで少しはドル買いに動くかもしれませんが、材料出尽くした場合はその後ドル売りが出てくるのではないかと注目しています。
2)経済指標
英CPI(消費者物価指数)
英国では物価高が問題となっており、物価高が進んでいた場合は利上げ観測に繋がるのではないかと思います。
昨日の雇用統計で平均賃金が予想通りの結果でした。
CPI(消費者物価指数)も予想通りの結果となるのか注目です。
NZ四半期GDP
ニュージーランドは主要中銀の中で先頭を切って引き締めを進めています。
中国のゼロコロナ政策によるロックダウンの影響や、利上げの影響でニュージーランド経済がどこまで冷え込んでいるのか注目です。
RBNZは引き続き利上げを進める可能性に触れていることから、GDPの結果が底堅かった場合は利上げの継続に繋がるのではないかと思います。
豪雇用統計
RBAはターミナルレート(利上げの最終水準)に届いているのではないか、今後も利上げを継続するのか注目されています。
先日のRBA理事会で追加利上げはデータ次第との事なので、雇用統計の結果が底堅いかに注目しています。
労働参加率が上昇したうえで失業率が低下していれば、豪州の経済が底堅いとの見方になり、追加利上げに繋がるのではないかと思っています。
◎本日のイベントスケジュール
12月14日(水曜日)
03:00 USD 米30年債入札
07:30 AUD ロウRBA総裁発言
08:50 JPY 日銀短観
16:30 GBP 英CPI(消費者物価指数)
17:00 EUR スペインHICP(消費者物価指数)(改定値)
12月15日(木曜日)
00:30 USD 原油在庫量
04:00 USD FOMC政策金利・声明文・ドットチャート
04:30 USD パウエルFRB議長記者会見
06:45 NZD NZ四半期GDP
07:30 EUR エルダーソンECB専務理事発言
08:50 JPY 日貿易収支
09:30 AUD 豪雇用統計・失業率・労働参加率