2022年6月15日
FOMCは0.75%利上げ? 「6月15日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日も円安・ドル高が進み、ドル円や高値更新し135.60円を記録しました。
特にドル高が進んでいます。
今週に入り今晩のFOMCの利上げ見通しが0.5%から0.75%までイッキに進み、Fedウォッチでは0.75%利上げを9割以上織り込むところまで来ました。
本日はFOMCを控えて動きづらい展開となり、FOMCでは大きなボラティリティが出てくるのではないかと思っています。
目次
◎本日の注目点
1)FOMC
注目度:かなり高い
織り込み度:0.75%利上げを9割以上織り込み
バイアス:ドル高
ポイント:利上げ幅と年内利上げ幅(ドットチャート)
先週までは前回FOMCで示唆された0.5%利上げが既定路線でしたが先週末発表されたCPI(消費者物価指数)を受けて利上げ幅増大、今朝の段階で0.75%利上げを9割以上が予想する展開となっています。
本日のFOMCでFRBが市場の折込みに沿って0.75%の利上げを実施するのかに注目。
仮に0.5%利上げだった場合は大きくドル売りが進むのではないかと注目しています。
次にドットチャートに注目です。
仮に今回のFOMCで0.75%利上げを実施したとしても、打ち止め感が出てきた場合はドル売りが進みます。
ドットチャートから年内の利上げ幅を読み取り、今後のFOMCでも利上げを継続することを確認したいと思います。
ドットチャートから、次回FOMCも0.75%利上げが見えてくるようであれば、さらに金利が上昇しドル買いが進むのではないかと注目しています。
最後にパウエルFRB議長の記者会見に注目です。
先週末の過去最高の伸び率を示したCPI(消費者物価指数)の結果についてどう思っているのか、前回は0.5%利上げを示唆していたが今後の利上げについてはどうなのか、FRBの引き締めによる景気後退、スタグフレーションの懸念についてはどのように考えているのかに注目です。
2)要人発言
本日は欧州の要人発言が多数予定されています。
欧州はECBの引き締めと物価高から景気後退が懸念されています。
昨日のドイツ・ユーロ圏のZEW景況感指数は大きく予想を下回る結果となり、景況感もかなり悪化しています。
引き締めによる景気後退についてどのように見通しているのか、今後もECBは引き締めるつもりなのか要人発言に注目です。
また、円安が進んでおり日銀や政府から円安けん制発言や口先介入が出てくる可能性もあるので、こちらにも注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
6月15日(水曜日)
09:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数
15:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)
17:00 EUR ホルツマン・オーストリア中銀総裁発言
18:15 EUR ナーゲル・ドイツ連銀総裁発言
19:00 EUR ミュラー・エストニア中銀総裁発言
21:30 USD 米小売売上高・ニューヨーク連銀製造業景気指数
21:30 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言
22:00 EUR パネッタECB専務理事発言
22:15 EUR クノット・オランダ中銀総裁発言
23:15 EUR センテノ・ポルトガル中銀総裁発言
23:30 USD 原油在庫量
6月16日(木曜日)
01:00 EUR ラガルドECB総裁発言
03:00 USD FOMC・政策金利・声明文・ドットチャート発表
03:30 USD パウエルFRB議長記者会見
07:45 NZD NZ四半期GDP