FOMCやECB理事会など金融政策発表やリスク要因に注目の1週間! 「1月27日週の注目点とイベントスケジュール」

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2025年1月28日

FOMCやECB理事会など金融政策発表やリスク要因に注目の1週間! 「1月27日週の注目点とイベントスケジュール」

記事を書いた人:岡ちゃんマン

 

昨日はDeepSeekにより米国株の下落、ハイテク株の下落によりリスクオフが進み、ドル円は急落しました。

 

中国のAIがどこまで信頼できるのかはわかりませんが、中国と米国の対立の要因となっていくのではないかと思います。

 

すでにトランプ大統領もDeepSeekに関して発言しており、対中関税の要因にもなるのではないかと注意しておきたいと思います。

 

本日はFOMCやECB理事会を控えていることから様子見ムードが強い日になるのではないかと思いますが、リスク要因が意識されれば大きく動く可能性があります。

トランプ大統領を中心としたリスク要因、株価やVIX指数などリスク関連に注意しておきたいと思います。

目次

◎今週の注目点

 

1)金融政策

 

カナダ中銀

注目度:高い

織り込み度:0.25%利下げを織り込み済み

バイアス:特になし

ポイント:ターミナルレート(利下げの最終水準)

 

カナダ中銀は6会合連続で利下げとなり、そろそろ利下げ終了が近いのではないかと思われます。

利下げの終了時期、残りの利下げ回数など、ターミナルレート(利下げの最終水準)についてヒントが出てこないか注目です。

利下げ終了が近いとなるとカナダドルは底堅くなってくるのではないかと思います。

 

 

 

FOMC

注目度:かなり高い

織り込み度:据え置きを織り込み済み

バイアス:ややドル高

ポイント:今後の利下げペース

 

今回のFOMCでは据え置きが予想されており、声明文や記者会見で次回以降の利下げペースについての内容が出てこないか注目されています。

底堅い米国経済に加えて、トランプ政権による関税強化などがインフレ上振れ懸念に繋がることからFRBは利下げの判断を慎重に行うとみられています。

次の追加利下げの時期はいつなのか、年内の利下げ回数はどの程度なのか、判断のポイントは何なのか、この辺を声明文や記者会見から探したいと思います。

より慎重な姿勢が確認できればドル買いが進むのではないかと考えています。

 

 

 

ECB理事会

注目度:高い

織り込み度:0.25%の利下げを織り込み済み

バイアス:ユーロの上値重い

ポイント:欧州経済の見通しと利下げ見通し

 

ECB理事会では追加利下げが予想されています。

欧州は政治不安や地政学リスクにより景気後退が懸念されています。

また、トランプ政権による関税等も懸念されています。

景気後退をどの程度懸念しているのか、利下げ見通しがどの程度なのかに注目したいと思います。

ハト派色が後退するようであればユーロが底堅くなるのではないかと考えています。

 

 

 

2)経済指標

 

米耐久財受注

米国の経済を計るために耐久財受注の結果に注目です。

耐久財受注の結果が予想よりも強いものであれば、底堅い米国経済からドル買いが進むのではないかと思います。

 

 

 

豪CPI(消費者物価指数)

RBAの利下げが近いのではないかと注目されています。

今回は前月分だけでなく、四半期CPI(消費者物価指数)も発表されるため、インフレが落ち着いてきていれば次回会合で利下げの可能性が高まるのではないかと注目しています。

 

 

 

フランス・ドイツ・ユーロ圏GDP(速報値)

欧州は政治不安やウクライナなどの地政学リスクから景気後退が懸念されています。

景気後退が予想以上であれば追加利下げの可能性に繋がります。

今回は速報値のため予想と結果が乖離する可能性があるので、その点も注意しておきたいと思います。

 

 

 

米GDP(速報値)、失業保険申請件数

米国の経済状況を確認するためGDPの結果に注目です。

GDPの結果が強ければFRBの利下げ判断も慎重になると思います。

 

また失業保険申請件数は毎週発表されるため雇用指標の先行指標として注目されています。

失業保険申請件数の中でも継続申請が増えてくるようであれば失業率の悪化に繋がります。

逆に継続申請が減少していれば失業率の改善に繋がり、利下げ先送り期待に繋がるのではないかと思います。

 

 

 

フランス・ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)

欧州の中でも1・2の経済大国であるドイツやフランスの物価に注目です。

物価が低下しているようであれば追加利下げに繋がるのではないかと思います。

 

 

 

米PCEデフレーター

PCEデフレーターはFRBが物価指標で最も注目している指標です。

PCEデフレーターが強い結果となれば、米国の根強いインフレから利下げ後退に繋がるのではないかと思います。

 

 

 

3)リスク要因

 

トランプリスク

トランプ大統領による関税に関する発言や大統領令がリスクとなっています。

関税発言の対象となった国もそうですが、関税により米国のインフレが進むのではないかとFRBの利下げ見通しに影響し、米金利の上昇要因となっています。

関税以外にもパナマ運河や対中・対露・対ウクライナなどの政策にも注目が集まっています。

どんな発言が出てくるのか、どんな行動をするのか、トランプ大統領の動向に要注意です。

 

 

 

DeepSeek(ディープシーク)

中国の新興企業から安価なAIが出てきたことで米国のハイテク産業に大きく影響しています。

これまでOpenAIはじめ米国のAIに関する産業に注目が集まりハイテク株が上昇してきましたが、中国のDeepSeekが先端技術でなく、安価なAIを発表したことで先端技術が必要ないのではないかとの思惑からハイテク株を中心として株価下落に繋がっています。

リスクオフから債券に資金が集中し金利は低下し円買い・フラン買い・ドル売りが進んでいます。

当面の間はDeepSeekはじめ、AI関連やハイテク株などの動きに注目しておきたいと思います。

 

DeepSeekに関しては中国に情報収集される懸念や、AIの回答が中国共産党の思想に偏っているのではないかとの懸念点もあり、米国のAIに変わるものになるのか疑問に思うところもあります。

 

 

◎今週のイベントスケジュール

 

 

1月27日(月曜日)

 

10:30 CNY 中国製造業・非製造業PMI

 

 

1月28日(火曜日)

 

00:00 USD 米新築住宅販売戸数

03:00 USD 米5年債入札

18:30 EUR ビルロワ・フランス中銀総裁発言

22:30 USD 米耐久財受注

 

 

1月29日(水曜日)

 

00:00 USD 米消費者信頼感指数

03:00 USD 米7年債入札

08:50 JPY 日銀金融政策決定会合議事要旨(12月19日分)

09:30 AUD 豪CPI(消費者物価指数)

23:45 CAD カナダ政策金利・声明文発表

 

 

1月30日(木曜日)

 

00:30 USD 原油在庫量

04:00 USD FOMC・政策金利・声明文

04:30 USD パウエルFRB議長発言(記者会見)

15:10 JPY 氷見野日銀副総裁発言

15:30 EUR フランスGDP(速報値)

18:00 EUR ドイツGDP(速報値)

19:00 EUR ユーロ圏GDP(速報値)

22:15 EUR ECB理事会・政策金利・声明文

22:30 USD 米GDP(速報値)、失業保険申請件数

 

 

1月31日(金曜日)

 

08:30 JPY 東京都区部CPI(消費者物価指数)

09:30 AUD 豪PPI(生産者物価指数)

10:45 CNY 財新製造業PMI

16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(速報値)

19:00 JPY 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)

22:00 EUR ドイツHICP(消費者物価指数)(速報値)

22:30 USD 米PCEデフレーター

 

 

2月1日(土曜日)

 

03:00 USD ベイカーヒューズ社リグカウント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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