2021年12月15日
FOMC発表で政策発表ラッシュがスタート! 「12月15日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日は米PPI(生産者物価指数)が発表され前年比9.6%と、過去最大の伸び率となっています。
原油価格などのエネルギーを除いても上昇しており、ボトルネック(供給制限)などの要因も上昇の要因となっていることから、PPI(生産者物価指数)の上昇はもう一時継続しそうです。
仕入れ価格であるPPI(生産者物価指数)が過去最大の伸びとなったことで、商品価格も上昇するとの見方に繋がり、CPI(消費者物価指数)も上昇するのではないかと思われます。
昨日の数字を受けてドル買いが進んでいます。
本日は政策発表ラッシュがFOMCを皮切りにスタートします。
それまでにポジション整理しておきたいと思います。
目次
◎本日の注目点
1)FOMC
注目度:高い
織り込み度:テーパリングの加速を5割織り込み
バイアス:ドル高
ポイント:テーパリングの加速
11月のFOMCでテーパリングを発表し、月に150億ドル(資産購入100億ドル・MBS50億ドル)づつ減額していくと発表しています。
ただ、その後発表された物価指標で1990年以来の高水準が発表され、パウエルFRB議長も物価高が一時的という表現を止める時が来たと発言し、物価上昇が懸念される状況となっています。
このことで、テーパリングを加速するのではないかと期待が高まっています。
一部では月に300億ドル(資産購入200億ドル・MBS100億ドル)に倍増させるのではないかと予想されています。
まだまだ完全にはテーパリングの加速を織り込んではいないので、テーパリングの加速が発表されても現状維持でも、どちらが発表されても大きく動くのではないかと注目が集まっています。
また、同時発表でドットチャートが発表されます。
前回のドットチャートよりも利上げ期待が高まっていればドル買い、同じであれば横ばい、後退していればドル売りが進むのではないかと注目しています。
前回のドットチャートは以下です。
2)経済指標
英CPI(消費者物価指数)
英国でも物価上昇が問題となっており、物価高を抑える為に利上げするのではないかと注目が集まっています。
今回発表される物価が予想を上回るようであれば利上げ期待に繋がり、ポンド買いに繋がるのではないかと注目しています。
昨日の英雇用統計では平均賃金が予想を上回る結果だったことから、人件費コスト増から物価も予想を上回る結果が出てくるのではないかと期待が高まっています。
カナダCPI(消費者物価指数)
物価高はカナダでも注目されており、CPI(消費者物価指数)に注目が集まっています。
予想を上回る結果が出てきた場合、来年の利上げの前倒し期待に繋がりカナダドル買いに繋がるのではないかと考えています。
NZ四半期GDP
ニュージー中銀は利上げを進めており、強いGDPが確認されれば来年の追加利上げ期待に繋がるのではないかと注目しています。
追加利上げの期待が高まればNZドル買いに繋ると考えています。
新型コロナウイルスの変異種「オミクロン株」によるリスクオフは後退しており、NZドルが買われやすい状況となっていることから、強いGDPが確認された場合は大きな買いに繋がるのではないかと注目しています。
◎本日のイベントスケジュール
12月15日(水曜日)
16:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)
16:45 EUR フランスHICP(消費者物価指数)(改定値)
22:30 USD 米小売売上高
22:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)
12月16日(木曜日)
00:30 USD 原油在庫量
02:00 CAD マックレムBOC総裁発言
04:00 USD FOMC政策金利・声明文・ドットチャート発表
04:30 USD パウエルFRB議長記者会見
06:45 NZD NZ四半期GDP
08:30 AUD ロウRBA総裁発言
08:50 JPY 日本貿易収支
09:30 AUD 豪雇用統計・失業率
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