2021年5月19日
FOMC議事録やCPI(消費者物価指数)発表で動くのか!? 「5月19日の注目点とイベントスケジュール」
記事を書いた人:岡ちゃんマン
昨日のNY市場では引け間際にイエレン財務長官が増税に触れたことで株価下落、日本株にも影響するのではないかと思います。
本日は要人発言や、FOMC議事録やCPI(消費者物価指数)の発表が予定されていて、本日のイベントや明日午前の豪雇用統計が今週のヤマ場となりそうなので方向性が出てくれることを期待しています。
目次
◎本日の注目点
1)FOMC議事録
本日は4月28日発表分のFOMC議事録が発表されます。
先日の雇用統計でかなり悪い数字が出て引き締め期待が後退したかと思えば、CPI(消費者物価指数)の発表で予想を大きく上回る結果が出てきて引き締め期待が高まっています。
FOMC議事録の中で、引き締めに繋がるようなヒントが出てこないか、また、雇用や物価についてどのように考えられていたのか内容に注目です。
2)CPI(消費者物価指数)
本日カナダではCPI(消費者物価指数)の発表が予定されています。
引締めに舵を切ったカナダ中銀が、引き続き引き締めを進めるのか?
金融政策の判断に影響する経済指標がCPI(消費者物価指数)に注目が集まっています。
経済指標の結果が金融政策の判断に直結するということで、指標発表時のボラティリティが高くなっているので要注目です。
また、英国でもCPI(消費者物価指数)が発表され、こちらもカナダ同様に中銀がいつ引締めに動くのか、物価の上昇に注目が集まっています。
一時的な上昇はあると思いますが、予想をどのくらい上振れるのか注目です。
3)要人発言
本日も要人発言が多数予定されていて、引き締め政策に関するヒントが出てこないか注目されています。
多くの中央銀行では、引き締めがまだ織り込まれていないので、引き締めに関するヒントが出てくると大きく動くと思われます。
逆にハト派な内容はあまり反応しないと思います。
特に注目したいのはレーンECB専務理事の発言です。
ECBでは弁護士出身のラガルドECB総裁よりも、金融出身のレーンECB専務理事兼チーフエコノミストの発言が信頼されているようです。
マーケットがどちらに注目しているかによって、反応の大きさに影響すると思っています。
4)リスクオフ
今朝、NYクローズ間際にイエレン財務長官が法人税増税に触れたことで米株価3指数は大きく下落しています。
この下落の流れは日本株にも影響すると思われ、株価下落によるリスクオフの可能性があるのではないかと見ています。
また、ペロシ下院議長が北京オリンピックのボイコットについて発言したことで、中国の反論や報復などが懸念されます。
イスラエルとパレスチナ問題も過激化しています。
リスクオフに傾きそうな要因が出てきているので注意しておきたいと思います。
◎本日のイベントスケジュール
5月19日(水曜日)
09:30 AUD 豪Westpac消費者信頼感指数
15:00 GBP 英CPI(消費者物価指数)
15:00 EUR パネッタECB専務理事発言
18:00 EUR ユーロ圏HICP(消費者物価指数)
21:30 CAD カナダCPI(消費者物価指数)
23:00 USD ブラード・セントルイス連銀総裁発言
23:30 USD 原油在庫量
23:30 EUR デコス・スペイン中銀総裁発言
5月20日(木曜日)
00:35 USD ボスティック・アトランタ連銀総裁発言
00:50 EUR レーンECB専務理事兼チーフエコノミスト発言
02:00 USD 米20年債入札
03:00 USD FOMC議事要旨(4月28日分)
10:30 AUD 豪雇用統計・失業率
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