2019年6月24日
G20首脳会談を前にリスク相場! ~6月24日の注目点とイベントスケジュール~
記事を書いた人:岡ちゃんマン
週末に、トルコ・イスタンブールで再選挙が行われました。 窓開けするかと思いましたが、無風でスタートしています。 先週から米中、トランプ大統領と習近平国家主席が急に仲良くなってきました。 どんな思惑なのか!? 腹の探り合いをしているのか!? G20に向けた動きがスタートしています。
また、ビットコインが100万円を突破した後、一気に110万円超えまで上昇するなど2年前のような値動きになっています。 それ以外にも、国内では年金2000万円問題が話題になっています。
目次
◎本日の注目点
1)地政学リスク
イラン
イランと米国の関係は悪化を続けています。 円高・フラン高に要注意です。 イランと米国の間に起こっていることを書き出してみました。
イラン→米国
・タンカー攻撃!?
・ホルムズ海峡の閉鎖検討!?
・米無人機を撃墜
・サウジ南西部空港攻撃
米国→イラン
・一時イラン攻撃命令を出すも直前で中止
・攻撃中止し追加制裁
・攻撃施設、ミサイル制御関係などをサイバー攻撃
・24日に追加制裁
米中関係
週末のG20に向けて、織り込んでいく1週間となりそうです。 現在はリスクオンに傾いています。 ただ、最終的にG20で話し合いはまとまらず、対中追加関税第4弾に繋がりそうな気がしています。 なので、一時的リスクオンは円買いやフラン買いのための押し目になりそうな気がしています。 押し目探しに注目!
トランプ大統領は金正恩氏に親書を送り「金正恩氏は素晴らしい内容と満足」と報じられています。 また、中朝首脳会談が北朝鮮で開催されるなど、北朝鮮を巡り米国・中国が一気に歩み寄っています。 このことも
G20に向けた動きではないかと思います。 この動きもリスクオンに追い風となっているように思います。
ただ、香港の「逃亡犯条例」は、結果的に廃案となりましたが、米国と中国の間で緊張状態となっていました。 その他にも、米国が南沙諸島を航行したり、台湾を国家として武器を提供したり、中国も軍艦でハワイ沖を航行したり、挑発的な行動も目につきます。 その他にも、米国は中国のスーパーコンピューター関連企業などに制裁を追加しています。 どこかで、リスクが表に出てきてリスクオフになると思っています。 どのリスクが出てくるか注目しています。
トルコ
昨日、イスタンブールでは再選挙が行われ、野党の候補が再度当選しました。 これによりエルドアン大統領の政権に影響が出てくると思われます。 ただ、この状況でトルコリラは買われています。 個人的には売り材料と思っていたのですが、買われているので様子を見たいと思います。
ただ、選挙以外にも、ロシア製新型ミサイル防衛システム「S400」の納入を巡って基調が高まってきています。 納入されれば米国は追加制裁を課すと言っています。 当然、エルドアン大統領は反発しています。 追加制裁となれば、トルコリラの売り圧力となります。
トルコのミサイル納入について注目です。
2)緩和競争
世界的に緩和政策が競争されています。 どこまで織り込まれているのか!? また、どのような発言が出てくるのか!? 注目です。
先週末はドル安が進行しています。 それでもトランプ大統領はFRBやパウエルFRB議長に利下げ圧力をかけています。 ユーロ圏に対しては、追加緩和はユーロ安誘導だと批判したりしています。 利下げ圧力と他国への通貨安批判が為替相場を大きく動かします。 トランプ大統領の発言が出たときは、要注意です。
◎本日のイベントスケジュール
6月24日(月曜日)
08:30 AUD ロウRBA総裁発言
17:00 EUR ドイツIFO景況指数
6月25日(火曜日)
OPEC総会(ウィーン)
07:45 NZD 貿易収支
08:50 JPY 金融政策決定会合議事録